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TOEIC600点以下から外資系転職した私の英語学習

この記事は決して現時点でも英語マスターでもなんでもないけど、かなり低いレベルから始めた英語学習法事例の一つとしてご参考まで。

突然、英語が必要になった

35歳で初めての転職をしようと決めた時、それまで仕事で英語を使う機会が全くなかった私のTOEICのスコアは565点だった。転職するには600点以上は無いと厳しいという話を聞いていたので、英語資格のスコアアップを目的とした予備校の短期集中講座に通い(この予備校の詳細は最後に)、なんとか630点を獲得したところで転職活動を開始した。

転職活動の結果、外資系メーカーのブランドマネージャーとして転職することに。面接でも突然「ここから英語で話してもらっていい?」と言われ、カタコトの英語で乗り切る。面談してくれた人事担当者からは「文法はムチャクチャだけど、質問されて即答えようとする姿勢があるので、入社してから勉強頑張れば何とかなる」ということで入社する運びとなった。

入社して一ヶ月も経たない頃、私が働く日本現法のCEO(日本人)、上司、私の三人でグローバルチームと電話会議することになり、不安を感じていると始まる直前に上司から「では、会議のリーディングお願いね。」と追い討ちを掛けられて、まさに英会話のCMにありそうな絶対絶命のシチュエーション。冒頭の挨拶も危うい感じだったのだが、先方が話を始めるや否や、CEOが内容に対して激しく反論し始め会議は紛糾し、入ったばかりの私の出る幕が無くて助かった。。。

その後、急ピッチで英語を学習し、最終的には再び転職するまでの4年間で英語でのプレゼンや海外出張、来日ゲストのアテンド、グローバルメンバーとの会議、ワークショップができるレベル、TOEICは特に専用に勉強はせずとも860点は採れるくらいにはなった。そんな自分がやった勉強法を紹介したい。

1日25分の1on1英会話レッスン(週3〜4回)

会社の近くにあった個人経営の英会話スクールで1回25分、週3〜4回。英語を話すことを日常にすることが重要と考えて、短い時間で回数を増やすことを選んだ。プロフェッショナルコースというビジネスの話もできる先生(会社を二つ経営)だったので、仕事の話やマーケティングの高度な会話ができたのは良かった。但し、少しだけ割高。フレキシブルに対応はしてくれたのでグローバルへのプレゼンやミーティングのシミュレーションを授業で事前対策することができて助かった。Lineで一文だけ英文を確認することもあった。

現在はskypeで一回15分の英会話を継続。英語を話しながら街を歩いてる自分に酔うこともできる。

英単語はアプリを活用

どうしても単語はある程度詰め込む必要があると考えたけど、英単語帳を買っても読まないでまた新しいのを買うを繰り返していた。ふとアプリを使ってたら割と習慣付けることができた。やった分だけデータに蓄積するとモチベーションになる。使っていたのは「究極英単語!TOEIC 800点突破編」。

仕事に関わる内容の海外記事を読む

自分の場合はマーケティング関連記事を毎日読むように心掛けた。仕事絡みの記事が良いのは、ただ英語を勉強するために読むのではなく、内容について純粋に「知りたい!」と思えることで読解に力が入ること。また、馴染みのある世界の内容であれば書かれていることをある程度推定しながら読めて、単語などを一々調べなくとも読み進めることができ、ストレスが少ない。

特に、自社に関する海外記事は内容が良くわかっているので教材として最適。そこで何となく頭の片隅に入った知識がグローバルチームとの会話の際にふと話題になったりすることも。

また、日本語では訳されていない情報に接触することでインプットの幅が広がった。

利用していたビジネス関連の海外記事サイト
http://www.inc.com/ 
http://www.businessinsider.com/
http://www.entrepreneur.com

ヘッドハンターとの電話・面談で英会話

外資系で働いていると外国人からのヘッドハンターからの電話やメールが頻繁に来るので、その機会を積極的に英会話のアウトプットに活用した。彼らはいくらこちらの英語が拙くても話を一生懸命聞いてくれるし、質問内容も現在の仕事、転職の希望条件、具体的な案件紹介と限定されていて、他者と話す実践の場として最適。当然のことながら転職市場の状況も把握できるし、場合によってはそのまま良い条件の転職先を見つけることにも繋がるというのも利点、

Tinderで知り合った外国人と会う

海外生まれのマッチングアプリTinderは登録者の半数くらいが日本在住の外国人だ。中には「Language Exchange Partner」を探している外国人も多く、彼らとチャットしたり、実際に会って英語で話したりした。Tinderで知り合った人とは友達感覚でカジュアルに話す練習となるのが魅力。こちらも日本語を教えることで、お互いがイーブンなので英語がスムースに話せなくても気にならない。相性が良ければそのまま彼女や友達になっても良い。ただし、女性の場合は「Language Exchange Partner」といいつつ、遊び目的の外国人男性もいると少なくないと思われるので気をつける必要あり。

楽しみながら学ぶ

シリアスに英語の勉強をすると飽きてしまうタイプなので、楽しみながら英語に触れる時間も作るようにした。映画が好きなので海外映画を日本語字幕付けて観たり、日本語字幕で見ながらちゃんと英語の音声を聴こうとするだけでも良いかなと思う。今ならNetflixで日本語と英語を同時に表示させて観るのは有効だと思う。

あとは仕事でアウトプットを重ねる

外資系で働いていたので、海外とのメール、電話会議、海外出張や来日ゲストのアテンドなど、英語を使う機会には困らなかった。やはり実際に仕事で英語を使うのは集中力が高まるので一番身になる。さらにはネイティブの部下(日本語も話せる)ができたことで、打ち合わせやランチの時間を英語にしてもらうようにした。これは仕事でお金をもらいながら英会話しているようなものなのでとてもありがたった。議論が白熱した時など思わず日本語になったりしたのは情けなかった。


4年間働いて、最後まで同じチームの中では一番英語スキルが低く、ネイティブと丁々発止で流暢にミーティングするのは難しいまま。ただ、最低限に仕事で必要なレベルには到達することができた。これから外資転職を考えている人も全然チャレンジしてみて欲しい。現在は外資系から離れたことで、仕事で英語を使う頻度が下がっているので、英語学習を続けてスキルを維持していきたい。

参考:短期間でTOEICスコアを上げる方法

ちなみにTOEIC565点から3ヶ月で630点にした方法について。最初に、それまでに少し通ったことがあるBerlitzに相談しに行ったところ、短期間でTOEICスコアを上げるという目的ならBerlitzはおすすめしないということで「エッセンスイングリッシュスクール」をおすすめされた。この時のBerlitzの担当者の対応は素晴らしかった。とりあえず入会させて、こちらの期待が実現しないことで不満を生むことが会社にとって長期的にはマイナスではないことを理解している。

エッセンスイングリッシュスクールはスコアアップへコミットする姿勢が強く、授業でも「この単語はここ10年で1回しか正解になってないので、この単語が出たら無視して良い」というような極限までTOEICテストでスコアアップすることを特化した内容で、大学の予備校の授業を受けたようだった。英語を使えるようになるということへはあまり繋がらないけど、とにかくスコアを上げる必要がある人におすすめ。



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