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信越化学工業とコモディティで勝つための鉄則

今朝、いつものように会社四季報を写経しながら、大学院の怖いボスの教えを思い出していました。
信越化学工業を写経していたときのことです。

「いいか、差別化できない商品、価格で競争するしかない商品、いわゆるコモディティで成功するには鉄則がある。

1つ、良いときにも投資するが、悪いときにこそ投資してシェアを獲れ。
コモディティ商売はシェアが命だ。

2つ、何も考えず他社と同じ技術に投資するな。他社よりほんの少しでも優れた技術に投資しろ。
投資が上手く行けば、粗利を下げずに単価を引き下げられる。

コモディティ商売を分解すると、単価×数量だ。
1つ目の鉄則で数量を引き上げ、2つ目の鉄則で単価を下げる。すると他社はついてこれないから更にシェアを引き上げられる。しかし、利益を犠牲にしていないので、収益性が莫大に上がる。

そして得られた巨額のインカムを再投資する。他社はもう本当についてこれない。

しかし、この巨額の再投資の段階になると日本のサラリーマン社長とか頭の堅い財務担当は、投資金額が巨大すぎて怖くて決断できなくなる。
だから日本企業は負けるんだよな」

その日本企業の中の例外が信越化学工業だと言えます。
このことについては、また後日改めて記したいと思います。

鉄則にはあといくつかあったよなあと思いながら、当時のノートを見返しています。

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