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2年生の“広陵コンビ”が大活躍!「大学日本代表」候補強化合宿、注目野手の成績を一挙掲載!

12月2日から4日までの3日間、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで第44回日米大学野球選手権大会(2023年7月開幕予定)に出場する大学日本代表候補選手の強化合宿が行われた。初日と2日目は特別ルールでの紅白戦が3試合、3日目はシートノック、フリーバッティング、50メートル走というスケジュールだった。今回は紅白戦に出場した野手の成績についてレポートしたい。

紅白戦の打撃で最も結果を残したのは、渡部聖弥(大阪商業大2年・外野手・広陵)だ。最初の打席から3打席連続でヒットを放ち、3試合全てで安打を記録した。秋のリーグ戦では新記録となるシーズン5本塁打を放つなど、パワーだけでなく確実性も高い。

外野の守備は、動きの良さや強肩ともに高レベルであり、この調子を維持できれば、日本代表メンバーで選出される可能性も高く、2024年のドラフト会議で有力候補になる可能性は高い。

一方、渡部の広陵時代のチームメイトで東京六大学を代表するショートに成長した宗山塁(明治大2年・内野手)もツーベースを含む2安打と、さすがの結果を残した。

フリーバッティングでは、それほど目立つわけではないが、実戦になると見事な集中力を発揮する。打撃に悪い癖がなく、ショートの守備も名手揃いの中でも安定感は頭一つ抜けている印象だ。今年も2年生ながら、既に代表チームに選ばれている。順調にいけば、2024年の目玉候補の1人になりそうだ。

来年の候補でアピールしたのは、松浦佑星(日本体育大3年・内野手・富島)と広瀬隆太(慶応大3年・内野手・慶応)。

松浦は、秋のリーグ戦で手痛いエラーがあり、少し心配されたが、今回の合宿ではショート、セカンドで、たびたび見事な守備を見せた。打撃は、ツーベース1本を含む3安打を放ち、ベースランニングで圧倒的なスピードを見せている。二遊間を守れるリードオフマンタイプとして注目を集めることは間違いないだろう。

慶応大・広瀬隆太

広瀬は最初の3打席は精彩を欠いていたが、富士隼斗(平成国際大3年・大宮東)の151キロのストレートを完璧にレフトスタンドに運び、さすがの長打力を見せた。

この1本で気が楽になったのか、続く打席でも鋭い当たりのレフト前ヒットを放っている。少し無駄な動きは気になるものの、インパクトの強さと長打力は大学球界でナンバーワンと言える迫力があり、貴重な長距離砲の候補として楽しみな存在となりそうだ。

投手のレベルが高かったこともあって打撃は苦しむ選手が多かった一方で、守備では進藤勇也(上武大3年・捕手・筑陽学園)、辻本倫太郎(仙台大3年・内野手・北海)、宮崎一樹(山梨学院大3年・外野手・山梨学院)が見事なプレーを見せていた。ただ、昨年と比べると、少し強打者タイプが少なかっただけに、春以降に打撃でよりアピールする選手が出てくることを期待したい。

◆「大学日本代表」候補選手、紅白戦成績を公開!

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