見出し画像

九州に「柳田二世」!? 佐伯鶴城の“大型外野手”古川雄大の恐るべき潜在能力 ドラフト上位候補に浮上も

10月20日に開かれるドラフト会議がいよいよ迫ってきた。「プロアマ野球研究所」は、指名リストに残りそうな選手を積極的に紹介しているが、今回は、九州で注目を集めている高校生の大型外野手を取り上げたい。

2022年7月16日 全国高校野球選手権大分大会
佐伯鶴城5-2大分南

古川雄大(佐伯鶴城) 3年 外野手 186㎝91kg 右投右打

画像1

夏の甲子園で大活躍した浅野翔吾(高松商)を筆頭に、今年の高校生は外野手に有力候補が多い。そのなかでも、九州でスカウト陣から高い注目を集めているのが、佐伯鶴城の古川雄大だ。

レギュラーをつかんだのは2年秋から。大型で高い運動能力と長打力を備えた野手として、この春から頻繁に名前を聞くようになった選手である。

ただ、春先に九州担当スカウトに話を聞いたところ「練習では凄い当たりをするが、試合ではなかなか当たらない」というコメントも聞かれ、「未完の大器タイプ」であることは間違いないだろう。

それはバッティングに限らず、守備にも当てはまる。この日もシートノックでは躍動感あふれる動きを見せ、センターからの返球も勢いは十分だった一方、コントロールは不安定で、送球が大きくそれるシーンがあった。地肩の強さは申し分ないだけに、もう少し余裕をもって投げたいところだ。

バッティングは、第1打席で外に投げる変化球に簡単にバットが回り、空振り三振に倒れたのを見て、「スカウトの言葉通りだな」と感じた。しかし、その後は春からの成長ぶりを見せることになる。

第2打席でセンター左のツーベースを放つと、第3打席でもジャストミートではなかったもののレフト前に運びだ。さらに、8回の第4打席は、初球を完璧にとらえて左中間スタンドに運んで見せたのだ。

◆ソフトバンクが指名も…スケールの大きさはドラフト候補で指折り

ここから先は

685字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?