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大学生「最新投手球速ランキング」を一挙公開 “ドラ1候補”上武大・加藤泰靖が首位!

昨日は高校生投手の現時点での最速ランキングを掲載したが、今回は2022年の大学生投手について、プロアマ野球研究所・主任研究員の西尾典文が、現場で確認できた球速についてランキング形式で紹介したい。

153キロ:加藤泰靖(上武大)

最速145キロ以上をピックアップしたが全部で44人。最速150キロ以上は8人で、全体トップは153キロをマークしている加藤泰靖(上武大)となった。この数字は、2年秋の横浜市長杯でリリーフ登板した時のもので、先発の場合は140キロ後半にとどまることが多いながらも、ボールの力は申し分ない。

年々コントロールが安定しており、昨年はリーグ戦、大学選手権、横浜市長杯と常に結果を残した。先輩のブライト健太(中日)に続いて、上武大から2年連続の1位指名が期待される。

152キロ:羽田野温生(東洋大)

コンスタントに高い数字をマークしているのは羽田野温生(東洋大)だ。こちらはリリーフとして活躍している。

昨年秋のリーグ戦では全試合に登板。現場では見られなかったが、等々力球場のスピードガンでは156キロをマークし、スカウトのスピードガンでも154キロがあったという。制球力がアップすれば、チームの先輩である甲斐野央(ソフトバンク)のように1位指名を狙えるだろう。

150キロ以上を記録した8人中5人がリリーフでの記録だったが、そんな中で先発で大台をマークしたのが菊地吏玖(専修大)曽谷龍平(白鴎大)矢沢宏太(日本体育大)の3人だ。

150キロ:菊地吏玖(専修大)

特に、菊地は前日に完投し、連投となった試合でマークしたものであり、そういう意味でも価値は高い。昨年秋は、わき腹を痛めた影響でリリーフに回ったが、春はエースとしての投球に期待だ。


151キロ:曽谷龍平(白鴎大)

150キロ:矢沢宏太(日本体育大)

一方、曽谷と矢沢は、サウスポーという希少性もあって、人気を集める可能性が高いだろう。

150キロ未満の投手では金村尚真(富士大)、仲地礼亜(沖縄大)、斎藤礼二(東海大)、高坂綾(千葉経済大)、生井惇己(慶応大)なども有力な候補となる。金村は大学日本代表候補合宿でも圧巻のピッチングを見せており、総合力では大学球界で屈指の存在だ。

昨年のドラフトでも翁田大勢(関西国際大→巨人)や黒原拓未(関西学院大→広島)が最終学年で一気に評価を上げ、「外れ1位」で指名を受けている。今年も彼らのように、春以降に急浮上してくる投手が出てくることを期待したい。

【2022年の大学生投手球速ランキング・2021年秋終了時点】

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