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神奈川大の最速152キロ右腕、神野竜速はドラフト戦線で生き残れるか?担当スカウトの評価は…!?

「プロアマ野球研究所」では、来月に開かれるドラフト会議に向けて、各球団の指名リストに残りそうな選手を積極的に紹介している。今回は、神奈川大学リーグで注目を集めている、最速152キロの本格派右腕を取り上げたい。

2022年9月6日 神奈川大学野球秋季リーグ戦
神奈川大0-5横浜商大

神野竜速(神奈川大) 4年 投手 180cm82kg 右投右打 西武台千葉

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神奈川大学野球の秋季リーグ開幕戦。会場となった横浜スタジアムには6球団のスカウトが集結していた。そのお目当てとなっていた選手が神奈川大のエース、神野竜速だ。

高校時代から千葉県内では評判の投手で、大学進学後、1年春からリーグ戦で登板している。これまでベストナイン2回、最優秀投手1回を獲得し、昨秋の明治神宮大会と今春の大学選手権にも出場している。

この日は立ち上がりに3連打を浴びるなど、7回途中2失点で降板し、負け投手となったが、悪い面と良い面が両方出た印象を受けた。

気になったのが、フォームの安定感に欠ける点だ。テイクバックで右肩だけでなく、右手も大きく下げ、重心が上下動することから、どうしてもロスが多いように見える。

立ち上がりは、特にそれが顕著で、カウントを悪くするシーンも多く、それが失点に直結した。体格は年々大きくなっているとはいえ、ボールに体の力が上手く伝わりきっていない。ストレートの最速は146キロにとどまり、めいっぱい腕を振っている割にはボールの勢いがもうひとつな状況だ。

その一方、成長が見えたのは、2回以降のピッチングである。ストレートが思うように走らないと見ると、ツーシームとフォークの縦の変化球を中心にした組み立てに切り替え、2回から5回までは相手打線をノーヒットに抑え込んだ。

◆担当スカウトは神野をどう評価しているのか

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