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紗倉まな『最低。』は見ない方がいい

Amazonプライムに紗倉まなの『最低。』が出ていたので見てみた。

私はあまり見ることを薦めない。

感想というか所感というかを述べていくが、私は映画に関して詳しくはないことを断っておきたい。暇な大学生が空いた時間に何となく映画を見て感想を述べているだけである。

まず、ストーリー。そこらへんはネットで見たらあらすじがあるからそちらを見てほしい。映画を見て、あらすじやネタバレを読んでみて、それでもさっぱり意味がわからない。

3人の女性がいる。3人の女性がそれぞれの形でAVに関わっている。そこまでは分かるが、わざわざ2時間の映画でこの3人を出てきた理由がわからない。父親が死んで親と意思疎通して、お涙頂戴の王道ストーリーの要素は掻い摘んでいるものの、如何せん繋がりが薄い。

視点が色々映る作品は他に読んできた。例えば恩田樹の『ドミノ』。それぞれの人間の話が別々に進んでいく。「え、どうやってこのストーリーを回収するんだろう」と思ったところ、最後の最後であっと驚く収まり方。あぁ、とかうわぁ、みたいな感動の声を思わず漏らしてしまった。ドミノの題名の通り、関係ないと思っていた人物が繋がり合い動作が響き合う。

他には辻村深月の『ツナグ』。こちらは小説も映画も見たが、どちらも感動の出来である。主人公が1人いて、それに複数人が絡んでいく。映画を見ていてその繋がりがすぐ分かるので疑問が少なく見られた。3つの独立したストーリーが進んでいく中でしっかり起承転結が見られた。

結局、登場人物が多いもの(準主役が多いもの)はそれらの存在意義(キャラを作り出した意味)で結ばないと読者から見たら意味がわからない。この作品にはそれが薄い気がする。1人だけでよかった。1人に絞って作品を描けばもっとよかったのではないか。

次に、映像。化粧をほぼしていない女性がとても近くで映し出される。有名な美人女優を起用しないあたりからも、「素の女性」を映したかったのだろうなと思う。それはいいことだと思う。お化粧までばっちりの橋本環奈が「私はどこにでもいる大学生!」なんて役をしていたらリアリティにかけるし、話の生々しさがなくなってしまう。

そう、とても生々しい。どこにでもいる顔、スタイルの女性が、まるでスマホで撮ったかのような距離で映し出される。いや、もうこれはスマホなのではないか。スマホの揺れがすごい、手ブレまで生々しくしなくても。タブレットで見ていたせいもあると思うがとても酔った。

素の女性の行為を映し出したからか、アダルトビデオを見ている時の官能も味わえない。友達の性行為を見ている気分。役者の本気のセックスと言えば松坂桃李主演の『娼年』だが、あれを直前に見ていたのもあってなんとも残念だった。

最後に。適当な関係を続けている異性と夏休みに惰性で見る映画には最適だろう。途中で画面を消してそれこそ行為に持ち込むには、最高なのかもしれない。ただ、作品としてしっかり2時間用意して見るのならもっと沢山この世には見なければいけない作品があると思う。

私は普段作品をここまでこき下ろしたりしないもので、ここまで悪評価をしてしまうと逆に原作が気になってきた。暇な方は私と一緒に読んで、是非感想を教えて欲しい。

​#読書 #映画 #本 #紗倉まな #最低


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神話は、平凡な人生に対するロマンティックな抵抗。 京都大学のみらくるえんじぇるです。
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