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禁酒して約1ヶ月、街で酔っぱらいを見かけると過去の自分を思い出し赤面を禁じえない

こんにちは、禁酒してそろそろ1ヶ月がたとうとしているピートロです。

たった1ヶ月とはいえ、禁酒を開始したのは2019年の12月27日。つまり禁酒家にとって忘年会、正月の帰省、新年会などの最凶最悪の鬼門イベントを含む「年末年始」を乗り越えてきたわけで、ただの1ヶ月とはわけが違う。そんなぼくの精悍な面持ちは『進撃の巨人』だったらきっと「年末年始の飲酒誘惑地獄を見てきた者達だ。面構えが違う」と評されたことだろう(余談だが、おせち料理は完全に酒ありきの味つけだよなあ)。

禁酒にいたるまでの経緯についてはこちら↓

そして、先日、ぼく以外が全員飲酒するという四面楚歌でのいわゆる「ふつうの呑み会」においても、つられてよく冷えた琥珀色の液体を一滴たりとも口にすることなく、明鏡止水、神色自若、好々爺然としたおだやかさをもって、ノンアルビールと烏龍茶とコーヒーで過ごすことができた。某転職サイトの広告ではないが思わず両手を口にあて「うわっ…、私の意志、固すぎ…?」である。呑み会、宴会、酒盛り、パーティー。禁酒家はこうしていくつもの峨々たる山脈を踏破し、ノンアル力(りょく)を強化していくのだと実感した。

ところで、酒をやめ、しらふになって気づいたことであるが、深夜の繁華街や駅構内・電車内に、なんと酔客の多いことであろうか!今までは自分も同類だったため、まったく気がつかなかったが、酔客の存在・ふるまいはかなり目立つし見苦しい。その蹌踉とした足どりで、ふらふらと徘徊する醜怪な姿は、完全にゾンビそのものであった。

そんなゾンビたちのおぞましき姿を見ると、ついこの前まで自分もそんな「ゾンビ・ファミリー」の一員だったことを思い出し、羞恥に身をぐねぐねとよじらせてしまう。『七人の侍』で炎上する水車小屋をバックに赤子を抱きながら叫喚する菊千代さながら「こいつは俺だ!俺もこの通りだったんだ!」と世界の中心でさけんでしまう。

立ち位置の転換、客観的視点、公明正大、岡目八目。石段を転げ落ちる『転校生』の小林聡美と尾美としのり。相手の立場にたって初めてわかることがあるということは知識としては重々承知していたが、これほどまでの衝撃とは想像だにしなかった。はずかしい。ただただはずかしい。

すべてが損得勘定だけで決定するわけではないものの、あらためて冷静沈着な頭脳でつらつらと思考するに、やはり飲酒に関しては「呑む」メリットは皆無である。反対に「呑まない」メリットは枚挙に暇がない。たとえばぼくは、今までに呑み会の帰りの電車で読書に集中するなどということは絶対に不可能であったが、しらふならばそれができる。しらふすごい。そういうことである。

また懲りずに乱筆乱文で貴重なインターネッツのリソースをむだづかいしてしまったが、今回はこれにておしまい、そうつぶやきながらぼくは、よく冷えたストゼロのプルトップに人差し指をかけるのであった(冗談です)。

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