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「誰かのため」は自分のためにならず、「自分のため」は誰かのためになる

こんばんは。キズキ屋です。

「読み書きそろばん」を江戸時代の学校、寺子屋で教えた結果
日本の文字を読んだり書いたりする能力、いわゆる「識字率」が上がっていったとされていて、今の日本ではほぼ100%だと言われています。

しかし、最近では「動画コンテンツ」の普及によって、あらゆるものが「読」まずとも「見」れば良くなりました。
また、「書」かずとも「話」せば文字を打ってくれる機能があったり、そろばんは「パソコン」に代わり、弾かずに打てば、計算だけではなく、あらゆることが出来るように変化してきています。

もはや識字率に代わる「新たな指標」があってもいいのかもしれないなと感じたのが、今日の1つのキズキです。


読む能力には、ただ文字を読むだけではなくて、その文章の文脈を読むことも含まれますし、その文脈からその文章から雰囲気を読むことも、空気を読むことも出来るかもしれません。

一方、見る能力は、ただ文字や動画を見るだけではなくて「観察」する能力だとすると、自分が得たい知識やスキルを「聞かず」とも知ることが出来ると思うと、手間が省けて楽になったと言えますが、コミニケーション能力が低下していくことにつながることも考えられます。

ただ、読む能力に「コミニケーション能力」を上げる要素があるかと言われたら、、、ありませんねw
むしろ見る能力だって「コミニケーションの取り方」の動画を見れば良いじゃんって話にもなります。

全く違う能力なので、比べることがナンセンスかもしれませんが、どちらが良くて、どちらが悪いと言うことではなくて、どちらにせよ「考える力」が重要になってくるなと感じました。

読んだことを、見たことを、書いたことを、聞いたことを
「どうやって行動に取り入れるか」を考えて、自分の生活に取り入れるかが重要になってくるということです。


少し話は変わりますが
うちには7歳になる息子がいます。
絶賛「小一プロブレム」という難儀な課題に家族で立ち向かっていますが、そんな少し不安定な息子に小さい頃から言い聞かせていることがあります。
その1つが

「チャンスは前髪しかない、逃したら追うことはできないから、チャンスが来たら逃さないように」です。

そして最近「自分のことを話しましょう」という課題で叱った時に
「今回もチャンスを逃したな」と言ったら
「どれがチャンスか、何がチャンスかわからないから、つかめないよ」と言われました。

確かにその通りだなと。大人でも難しいかもしれないなと。

サッカーやバスケのように「得点につながる絶妙なパス(アシスト)」が来て
「チャーーーーーンス!」って具合に、見えれば良いのですが、そうもいきません。

では、どうしたら良いのか?
私が息子にした話はこうでした。


「自分の家にゴミが落ちていたとします。普段ゴミがあっても拾わないで通り過ぎる人と、普段からゴミがあったら拾ってゴミ箱に入れる人がいます。

ある時、自分の家の近くに小さなコインが落ちていました。
コインが落ちていることに気付くのはどちらの人でしょうか?

もちろん100%そうなるとは限らないけど
いつもゴミを拾っている人は「それが何であれ」気付いて拾うかもしれません。
一方、いつもゴミを素通りする人は「落ちていることにすら」気付かない可能性があるので、いつも通り素通りしてしまうかもしれません。

コインが落ちていることが「チャンス」だと考えたら、チャンスを掴むにはどうしたら良いでしょうか?」


息子から出た言葉は
「チャンスを掴むには「いつもする」ことが大事なんだね、じゃあ僕は何をいつもすれば良いのかな?」

でした。

そこで私は
「君(息子)は今回、どんなチャンスをつかみたかったんですか?」
と聞いたところ
「自分の気持ちを話すチャンスです」
「じゃあどうしたらいいですか?」
「お父さんとお母さんに自分の気持ちを「いつも」話すようにします」

という具合に、こたえを自分で出すことができました。

そこで私が付け加えた話が
「でも、お父さんとお母さんのために自分の気持ちを話すんじゃないんだよ?
自分の気持ちをいつも話すことで、自分の気持ちが自分でわかるようになるから自分のために話すんだよ。
そうすればお父さんもお母さんも君(息子)がどんなことを考えているかわかるから、とっても嬉しいんだ。。。ってのはおまけだから。」


息子は「難しいな〜」って言ってましたw

まだまだ難しいかもしれないけれど、例えそれがどんな相手であろうが、「誰かのためにする」はその相手にメリットの軸があるので、続かない可能性があります。
しかし
「自分のためにする」はメリットの軸が自分にあるので「自分のため」なら少し長く頑張れるはずだよってことでした。

聞くこと、見ること(インプット)に慣れてしまって書くこと、話すこと(アウトプット)が苦手な人も多いと思いますが、まずは誰かのためにではなく、自分のためにはじめてみてはいかがですか?

それはきっと、「誰かのためになり」
そしてそのうち「チャンス」が舞い込んでくることになることにつながっていくようになっていますから。

それでは、また。



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