エレベーターの密談



この間の仕事中、

お昼のおやつを買って、

1階でエレベーターに乗り込んだ。




私1人だったけれど、

外からパタパタと足音がしたので、

◀️▶️(開くボタン)を押して、

ちょっと待っていた。




男女2人組の声が聞こえた。

ちらっと見えたスーツは、

外資系なのか少し派手目。

仕事の話をしていた。




"わたしいるんだけどな〜

 聞いたらまずいよな〜"


と、まじめな性分の私は気まずくなった。




エレベーター内に入ってきた時、

2人はちょっとヒートアップしていた。

私がいることに気づいたあとも、

すぐには言葉が止まらないようだった。




一応、

ダメだと意識が働いたんだろうか。




「だからああなんですね」

「そうそう、それが理由でああなったんだよね〜」

「そっか、でもあの人が、あ、そっか、あれだからいいのか、、、」

「うーん、難しいけどねぇ」

「でもあの場合だと、そうなっちゃうんですよね」

「あのっていうのは、あれかな?」




...


これ通じてるの?!

本当?!


って思いました。





途中で可笑しくなったのか、

2人とも笑いはじめた。

わたしもつられて笑いそうになったけど、

ぐっと堪えて無の表情を貫いた。




私は途中で降りた。

ドアが閉まりかけた時、

2人はまた話を再開していた。





聞こえてますよ。

最後まで気を抜かないでください。🕊




あれで通じるのか、社会人。



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