【ユンゲ・フライハイト紙】伝統的なお菓子屋:「愉快なカーニバルのお菓子ケプフ」が人種差別主義の非難を巻き起こしている。

2020年2月17日
ケルン発: ケルンのお菓子屋が、人種差別主義という非難によって、伝統的なカーニバル用の焼き菓子を提供しないことを考えている。とりわけ作家のJasmia Kuhnkeは、ツイッターを介したメッセージサービスにおいて、この菓子屋は人種差別的なステレオタイプに奉仕している、と批判していた。「その焼き菓子は私に不快の念を催させます」、彼女はこのように記して、カーニバル用のモーレンケプフの写真と一緒に投稿したのである。

「これはすぐに品目から外されなければならない。そうでなければ、もう店には入れない」。Kuhnkeはこう脅している。また別の顧客はこのように書いている。「これがあの寛容なケルンなの。吐き気がするわ」。このような怒りの原因となっているのは、このモーレンケプフが、分厚くて赤い唇があったり、フェルト帽をかぶっていたり、頭に骨が差してあったりすることである。

「私たちの背後には何も人種差別的な考えはありません。これまでたくさんの有色人種やアジア人の方々が私たちを訪れましたが、これまで私たちに対してどんな苦情がきたこともありませんでした」、お菓子屋の経営者であるGregor Frommeは、Kölner Stadt-Anzeigerにこう語っている。ただし彼は「愉快なカーニバルのお菓子ケプフ」に対する批判を真摯に受け止めている。「この焼き菓子はひとつの伝統なのです。しかし、このようなかたちに維持していくかどうかは、いちど吟味してみるべきかもしれません」。

「今日における議論や論争の多くに私は精通していません」
同時に彼が指摘しているのは、この創業130年になる古くからの店が、ナチスの支配のあいだにも指導者の写真を掲げず、それによって怒りを買ったということであり、彼はそのことを誇りに思っているようだ。「今日における議論や論争の多くに私は精通していませんので、私はそれを一度見てみようと思います」。

おそらくは人種差別主義という言葉や名称による裁きは、ドイツにおいては定期的にセンセーションを引き起している。最近ではマンハイムの文化会館Capitolが、以前のSarotti-Mohrを使った以前の広告が批評家の意見によって人種差別的であると考えられたために、新しい広告看板を設置することになった。フランクフルト・アム・マインでは、二つの薬局の名前が、そこにMohrという概念が含まれているという理由によって、主要な財政委員会においてテーマとなっていた。

https://jungefreiheit.de/politik/deutschland/2020/lustige-karnevalskoepfe-sorgen-fuer-rassismusvorwuerfe/

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