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某国での苦い思い出

夏休みの最終日前日。僕は、それまでこれといったイベントもなく過ごしてきた夏休みを、そのまま終えるのはどこか、納得がいかなくて一人で遊園地へと足を運んだ。見渡す限り目に入るのは、カップルや高校生らしき女の子のグループ、家族連れといった人たちだ。僕のように一人で来ている人は見当たらない。なんとなく張り切って開園と同時に入園したもののそこは何か自分には場違いのように感ぜられて僕は一人チュロスを食べながらベンチで時間を潰す。遊園地まで来てやりたいことが見つけられず時間を潰していることの空虚さに気づいた。帰るかぁ。遊園地を出たのはまだ午前11時を回った頃だった。

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