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短歌・俳句のようなもの

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短歌、俳句、随筆みたいな文章。「寒月冴空」は正岡子規の「寒山落木」をもじったもの
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記事一覧

「寒月冴空」#17

特別に つくってもらう 煮汁とうふ ※のどぐろの煮つけの後の煮汁で煮た豆腐をよく出してく…

ちょっこう
3か月前

「寒月冴空」#16

受けた恩 こころに刻み 進むなり 思ひだし 流るる涙 にじむ面影 死出の山 暗く険しい途…

ちょっこう
6か月前

「寒月冴空」#15

お題:制限 よくお参りする神社には今の天皇陛下や上皇さま、明治天皇の句が貼ってある。素晴…

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「寒月冴空」#14

お題:今は亡き友  ※いっさい、生成系AIは利用しておりません 亡き友や 周忌ふへれど な…

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「寒月冴空」#13

このシリーズ、縦書きにしてみました。 ※画像にしてしまうと自分で何を書いたのか検索したい…

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秋の夜長に

やまとことば は美しいですね 自然を表現することばも多いが 世のはかなさ を表現するものも…

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雪はキライだ

雪はキライだ あいつが突然死んだときも雪だった それを思い出すからか 雪はキライだ その下にどんな汚いものが埋まっていようと 真っ白なベールでその姿を隠すからか 雪はキライだ かけがえのない声だったかもしれない音を 吸収してしまうからか 雪はキライだ 本当は冷たいのに 暖かいぬくもりを持っているように 見せかけているからか 雪はキライだ どの色にも染まるふりして どの色にも染まらない純潔さを 保っているからか 雪は でもやさしい オレの歩いた足跡を 一瞬だけでも残し

「寒月冴空」#12

はかなさを ゆふがにえんじる ほたるかな はかなさや ほのかにつたえる ほたるかな はか…

「寒月冴空」#11

友眠る 古寺の山に 桜咲く 江戸川の さやか景色 見下ろして しづかにたたずむ 山のいた…

「寒月冴空」#10

墓参り あっという間の 一周忌 自転車で 小春日和に 墓参り 友眠る 墓の御前で 生(せい…

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【伝えたい人のことを聴ける人になろう】

ただ、耳をすますだけでは雑音が聞こえるだけだ。自動車の騒音、風が吹く音、冷蔵庫が働いてい…

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「寒月冴空」#9

キャップ帽 友のおもかげ わきあがる 道歩く キャップ姿よ まぼろしか おもひだす キャッ…

「寒月冴空」#8

寒戻り 戻り過ぎたり 凍る道 寒の戻り 桜咲けども 花見なし 雪の舞う 空に映えたる 桜…

「寒月冴空」#7

春を待つ 蕾も耐える 大寒哉 梅の香や いざなう春の おとづれを 降る雪や サイレンス呼ぶ 窓の外 おじけずに 窓をひらこう 明日こそは 友なくし 夕日に暗い 影のびる