ダグラス戸川について

noteを書くにあたって自分が1つ気を付けているのは、周りの誰か、芸人や妹のことを書く時は、普段にも増して損をさせるような書き方をしないようにしているということ。
現象や思っていることをより多くの人に伝える手段として、有料でnoteをやっている限り、誰かの名前を借りたりして『引きのある入り口』にすることは全然ある。
内容を体感してもらうにはまず手に取ってもらうことが重要であると思うし、内容が面白ければなんの問題もないと思っている。
例えば商品のCMに有名芸能人を多く起用することもそれにあたるだろう。
その代わり、その人の名前を使う時はより一層力が入る。内容自体がお金をかけて読むに値しなければ、次も読もうなんて思わないし、折角名前をお借りしたからには、そこに関しての力加減はもはや義務なのである。

ただ、本当にはっきりと、全く引きはないとはっきり言える人物の名前を借りる時もある。
引きがないと言っては語弊があるので言い換えると、死ぬほど面白く震えるほど人気がない方のことを指している。
芸人なんていうのは、なんやかんやあっても結局面白いやつがかっこいいしそれこそが我々の価値観でありアイデンティティであると信じている。
信じてはいるが、知名度ばかりはどうしようもなく、また人気が出るか否かは必ずしも面白さと直結しているわけではないと断言出来る。これはもう絶対にそうなのだ。
世の中に絶対などないが、唯一絶対があるのが、人はいつか必ず死ぬということとこれである。

では、真冬のセミの脱け殻くらい人気のない方の名前を借りるのはなぜなのか。
無論、その人の面白さを知って欲しいからである。
僕みたいなもんがnoteでその人の名前を出したところでいささかの影響力もないのだが、少しでも多くの方にその存在を知ってもらいたいと思っている。広まって欲しいし、有料の価値があると思っているのだ。

ここらでみなさんの中にも、なぜnoteを始めてわりと経ってからそんなことを熱弁しているのかと疑問を持っている方もいるだろう。

答えは今日の日中にまで遡る。
僕はゆにばーすの川瀬さんと連絡を取り合っていた。この人については、本当に山程書けるのだが、今回の話とはぶれるので後日しこたま書かせて頂く。
探して欲しいものがあると連絡を受け、川瀬さんが僕にnoteを薦めてくれたこともあり話題はnoteの話へ。
お互いの結果を知らせ合っているなかで、川瀬さんが一言、日本人1発目にバブルが弾けた人のようにうなだれながらこぼした。

サンシャイン信清と千葉ゴウの記事ホンマに売れへん

サンシャイン信清さんとは、僕の一期上で川瀬さんの同期。サンシャインというコンビで何度もキングオブコントの準決に残る実力派コント師のネタ書いてない方であり、相方の坂田さんはあのスクールオブロックの校長を務めている傍らでワッショイワッショイと一押しのギャグをお見舞いし続ける金髪の小太りである。

食べかけのハンバーガーをこちらに向けてることからとにかく明るいことだけでもわかってもらえるだろう。
そして千葉ゴウさんも僕の一期上で川瀬さんの同期。というかずっと一緒に暮らしている川瀬さんの家族。
入間国際宣言という、ギリギリ地図に載っているかどうかの地域から世界を目指すコンビの動きと顔面担当であり、実家が総資産2000円くらいしかないくらい貧乏で、一時期お笑いを退いていた苦労人である。

鈴木蘭々の写真が見つからなかったのでONとOFFの千葉ゴウさんを載せておくことにする。

この2人に共通して言えることは、シンプルにハチャメチャに面白いというところ。
そしてめちゃめちゃ人気ないというところである。

川瀬さんはそんな2人の記事が全く売れないとぼやいていた。僕は思った。当たり前じゃないかと。
前述した通り、面白さと人気は直結しているわけではない。その典型のような2人である。
直接この2人を見れば確実に面白さは伝わるだろうが、先にnoteにこの2人の話題を書いていると知っていたら、先輩であろうが殴ってでも止めていたと思う。僕らが有料の価値があると思っていても、読者の方にそれが伝わることはなかなかに難しいからである。
そして僕は、川瀬さんが次に発した言葉に息を飲むことになる。

お前も戸川の記事書けや

こいつはなにを言っているんだと思った。
人気があるとかないとかそんなレベルの話じゃないぞそいつは。
僕は何度も抵抗したが、ああなった時の川瀬さんを振り払うことはチャリンコで白バイから逃げ切ることとほぼ同等であり、横並びになりタイヤに警棒を突っ込まれた状態まで追い込まれた僕は、今回戸川について書くことを決心したのだ。

要するに、本当に川瀬さん以外誰も読まない可能性があるので、かなり長めの保険をうたせて頂いた次第なのである。
とは言いつつもここまで読んでくれた皆さんなら、きっとこちら側の世界に飛び込んで来てくれると信じている。この、本当に今この世で僕と川瀬さんしか気にならない男の世界へと。

では、これより戸川の話へと移らせて頂きます。
ダグラスの戸川。僕が1番面白いと思う同期。
もう芸人を辞めた同期の話である。

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