偉いなんていらない

 世の中には、社長、政治家、医師など、偉いと言われている人たちがいます。
でも、偉いという考えは必要ありません。
あの人はすごい。
すごい、でいいんです。
頭がよくてすごい。
みんなのできないことができてすごい。
人の命を救ってすごい。
でも、だからと言って他人をこき使っていい理由にはなりません。
すごい、でも偉いではないんです。

 立場が上の人はどうでしょう。
例えば会社では昇進すると給料も増えて、偉くなったように思いがちです。
でも、偉いではありません。
昇進は、言い換えると仕事の内容が高度になったり、責任が重くなるということです。
役職はただの役割です。
すごい、でも偉くはない。

 ときどき、ふんぞり返って「俺は偉いんだ」と言う人もいます。
そんな人は、たまたま立場が上だったり、運がよく仕事が成功したにすぎません。
ましてや自分自身で偉いなど言っているような人は、底が知れています。
もはや偉くもなければすごくもありません。

 偉い、という言葉はなくてもいいんです。
あの人はすごい、あなたはすごい、と言い合えるようになれば、今よりもう少し優しい世界が待っていると思います。

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