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O・SHI・NA・GA・KI

最近、「おしながき力」について考えています。

#おしながき力とは

「相手に合わせて、より具体的な選択肢を複数見せ、話の濃度をあげる力」と(勝手に)定義します。

こういうシーン、みなさんも心あたりあるのではないでしょうか。

〜社内MTGで〜
・あの件、その後どんな感じですか?
・じゃあ来週までにいい感じで進めておいて〜

〜採用面接のシーン〜
何か聞きたいことはありますか?
・他にリクエストありますか?

〜ユーザーヒアリングのシーン〜
・困ったことはありますか?
・また何かあればいつでもご連絡ください。

これらの質問に対し、相手が具体的に、解像度高く返してくれる場合、すごく物事が前に進みます。が、大半は

①「そもそも何を聞いていいかわからない」(解像度のズレ)
②「こんなこと聞いていいんだろうか」(関係性が未熟)

といった解像度のズレや関係性が未熟はゆえのロスが発生します。やみくもに「もっと聞いてよ!」とか、「悩んだらすぐ聞いて!」といってもなかなかすぐに聴ける人のほうが少ないと思います(自分は新卒時代②のパターンでした)

相手の咀嚼力が高いか、場数を踏んで自分で様々なパターン認識ができる場合をのぞくと、聴く側が「より具体的に」「選択肢を見せながら」話す能力がどれだけあるかによってコトの進み具合が大きく変わる気がします。

よく居酒屋であるおしながきのようなイメージで、書いてみるのがおすすめです。(以前は「ごきげんよう形式」と言っていました。昔小堺さんがやってたごきげんようという番組の感じでサイコロふって具体的なテーマを選んでもらうイメージです。)

例えば、採用担当あるある「何か聞きたいことありますか?」という質問。

これで学生がどんなことを聞いてくるのか「質問力」をみている、という方もいますが、大事なのは駆け引きではなく、会社のファンになってもらうこと。ジャッジと口説きを半々でやるのが面接だと個人的には思います。

前職で採用担当をしてた頃、よくこんな感じでペライチを学生に見せていました。

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肝心なのは最初の1,2問です。そこを変に駆け引きしていると時間の無駄なのでこちらから開示し、選択してもらう。話しているうちに「あ、そういえばこれはどうですか?」と学生が聞いてきたら滑らかになります。このおしながきを作る上で気をつけたことは自分(人事)が答えやすいものだけを書いて誘導尋問するのではなく、あくまでよく聞かれる質問をまとめて、率直に対話する、ということです。

#おしながき力の罠

相手が自分で考えさせる機会を奪う可能性があります。あまり最初から選択肢を与えると、「A,B,Cの中ならAで」と選択することは得意になりますが、自分で「Dの場合はどうなりますか?」を考えない(OR話していいんだろうか)となります。相手の理解度や、相手との関係性に応じてここは対応していく必要があると思います。

漠然とした質問は、

・それを聞いているあなたも実は漠然としか理解していない可能性がある
・特に人事の場合、よくわからないロジックで試してやろう(というタダの意地悪)になっている可能性がある

のいずれかなのかなと思います。

#おしながき力の訓練方法

①セルフおしながき(思いついたものを間違ってていいから書き出す。)
②こみみおしながき(詳しそうな人の声を拾って書き出す)

この2つだと思います。①は最初は自信がないのでついついリスクヘッジ文言や枕詞をいれがちですが、間違ってもいいので、数を出しましょう。そして①の精度をあげる為には②もセットでやるのがおすすめです。

事業や採用など普段取り組んでいることを「早く・前に」進めるためには「おしながき力」はとても大事だと思います。

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