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サンタクロースの伝説(我が家編)

ググってみたら…

キリスト教圏における伝説の人物。
クリスマスイブの夜に
子供達にプレゼントを渡し回る

なんでも赤い服を着た
ソリに乗ったおじいさん…らしい


でも
その昔 我が家では
ダブルワークをする背の高い
手足の長い30代独身の母
確かそんな感じのサンタクロース
だった


年の瀬、いやその前に
子供達が楽しみにしているアレが
貰えるクリスマスまで後少し(笑)
となりましたね


むかしむかし
とても仲の良い2つ違いの兄弟がいた

兄は家族思いで弟思い
常に周りの状況をみて先回りして慎重に行動する
(母曰く、よくお手伝いしてくれて
すごく助かっているんだ〜)

対する弟は
人前で歌い踊るのが大好き
それに場を和ませるのが得意で
甘え上手
(母曰く、毎日癒されるよ〜あなたには)


ある年のクリスマスイブの夜
昼間の会社と掛け持ちで働いている
ファミレスから帰り
アパート外の物置の中で 白い息を吐きながら ガサゴソと箱を取り出す不審人物が一人
大小4つのその箱は 赤と緑の包装紙に包まれ 銀色のリボンがかかっている
彼女は小さくため息をつくと 独り言を言った
まさか…4つも買わされることになるとは…ね。
ため息とは裏腹に 口元には笑みを浮かべている

階段をのぼり ポケットから鍵を取り出すと ドアノブの下の鍵穴に差し込んだ
カチッと思いの外大きな音が響いて
彼女は口元を手のひらで覆った

静かにドアを開けると
闇の中で小さな靴が2つ
きちんと並べて置いてある

奥の部屋から出てくる父に
今日もありがとう
気をつけて帰ってね と言う
やれやれ、夜勤も終わりだな。と
微笑み 父は静かに帰っていった
毎日有難いこと。と感謝する私


さて…と
子供達の寝息の中
枕元に2つずつプレゼントを並べる
ふと明日の朝の光景が浮かんできて
今夜は眠れないだろう。と思った
まさに 私は今世界で一番幸せな人。


今はもう昔の事となった
クリスマスを迎える度に思い出し
私にも そんな時期があったっけ
と懐かしむ
そうそう。
プレゼントが なぜ
4つもあったのかと言うと
子供達から早めにリサーチしてあったプレゼントを 買って隠して置いたら
なんと!前の日になって長男が言った
ボク、サンタさんにお願いしたんだよ
ブレゼント変えてもらうんだぁー
それからは ご想像通り(笑)
かくして プレゼントは2つに(笑)
尚、次の年のクリスマスには
弟の暴露によってサンタさんは居ない
という事が判明して
ちょっとだけ…いや…本当はかなり
ショックを受けることとなった訳です


今年のクリスマスは
サンタさ、来ないかな、私の所に
大きな靴下を下げて眠ろう(笑)



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