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思考実験

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最近の記事

知的生活の方法

情報に溺れないように、思考筋を鍛えよう! その一 本を読め SNSの短い文章ばっか読んでると脳みそが溶けるよ!章立てされたある程度長い文章を読んで、自分の中で本のストーリーやキーワードの抽出をして、人に突然振られても概要が説明できるようにしよう!ライティングやスピーキングの能力がリーディングの能力をうわ回ることは基本ないから、君の思考能力の天井を測るのにももってこいだ! その二 長文をかけ 長文を読んだら、せっかくだからアウトプットもしてみよう!三千字前後が好ましいよ

    • Practice1: Let's introduce yourself!

      My remembrances of people I came along in the past are prone to get dehumanized rather romanticized. I need to bury them by my hand to push them to the background of my memory. Too many sad memories which once ruled my brain must be washed.

      • 【アメリカ人がアメリカについて歌う曲を訳してみるシリーズ第一弾】"Americans", Janelle monae

        アメリカ人ってやたらアメリカについて歌いたがるよなあ、とふと思い、その心情を理解するために僕のお気に入りの曲でアメリカについて歌っているものを訳してみることにしました。意訳を含み正確性は担保しません。最初に扱うジャネール・モネイは略歴等はググってもらうことにして、曲も歌詞もメチャかっこいいしR&B好きにはおすすめです。結構社会風刺が多いのが好きです。彼女は特に人種差別や性的少数者への差別についてよく歌っています。 Hold on, don't fight your war

        • 雑記:祖母のはなし

          地下鉄に揺られていると、ふと有料老人ホームの広告が目に入った。その時僕は認知症でケアホームに入っている祖母のことを唐突に思い出した。祖母は小さい頃から僕をとても甘やかしてくれた。実家と祖母の家は電車で10分ほどの距離で、祖母が元気だった頃は家族とともによく訪れていたものだ。そうは言っても祖母と僕の仲は、ある意味当然ながら時間という抗い難い主要因により変遷を遂げている。 僕が幼稚園の頃の話だ。幼稚園のバスは実家から歩いて数分の公園の前に止まるようになっていた。その公園は長く急

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        • Practice1: Let's introduce yourself!

        • 【アメリカ人がアメリカについて歌う曲を訳してみるシリーズ第一弾】"Americans", Janelle monae

        • 雑記:祖母のはなし

          ジャック・ドーシーへのインタビュー和訳その一

          ニューヨークタイムズが2020年8月(今更和訳出すのおそすぎ!)にTwitterのCEOジャック・ドーシーへのロングインタビューのポッドキャストを配信していて、面白かったので訳します。ジャック・ドーシーがCEOを辞任するいま、改めてTwitterというSNSが一体なんだったのか、どういうわけでこうなったのか、いろいろなことが考えられるきっかけとなるのではないでしょうか。 文章は長いので分けます。時間と気力がある時に続きます。一部意訳(もしかしたら誤訳も)あります。原文は以下

          ジャック・ドーシーへのインタビュー和訳その一

          'new'と'novel'の違い

          以下は3月くらいになんとなく自分用にまとめて放置していたのですが、英語学習、というか英単語のより深い理解のために一つの方法として役立つんじゃないかと思ったので今更出します。 最近話題のウイルスについての海外の報道をさらっていると(というかそれ一色なので避けようがなく見させられるのだが)、新型のウイルスについて、"the novel coronavirus"と表現していることが多い。たとえば、 などのように用いられている。novelという形容詞について調べてみると、ロングマ

          'new'と'novel'の違い

          今日は…𝓛𝓸𝓿𝓮について…お話しします…

          今日は𝓛𝓸𝓿𝓮についてお話しします。というのは半分冗談で半分本気なのですが、特にロマンチックラブイデオロギーについて話したいと思います。フランスの歴史家が「愛とは12世紀の発明である」という有名な言葉を残しています。キリスト教世界では人間の愛というのはエロスと言われて、利己的な物で、単なる性欲と区別されていなかった。しかし、12世記に登場した吟遊詩人というのが、宮廷にて女王に仕える男性の騎士の極めて紳士的な奉仕という女性の尊敬を伴った恋愛の描写をした、ということをひいてきてそ

          今日は…𝓛𝓸𝓿𝓮について…お話しします…

          border song

          Border Song - Elton John Holy Moses I have been removed I have seen the spectre he has been here too Distant cousin from down the line Brand of people who ain't my kind Holy Moses I have been removed モーゼさま、私は追い出されてしまいました 悪いものを見たのです、それは今もここ

          border song

          お気持ちをとりもどせ――メタ性の地獄と無意味を意味するネットミーム――

          「煽り耐性」なることばは現在に至ってはあまり使われなくなったが、未だに、インターネット上の掲示板やSNSなどの匿名空間では「マジにならないこと」は要求され続けている。「ネタにマジレスすんな」とか「顔真っ赤になってんぞw」といった態度はいわゆるレスバトルでは相手につかさずマウンティングするのにとても便利なものだ。冷たい電子の砂漠であるインターネットの世界では感情をあらわにする、あるいはしたと思われることはすなわち敗北を意味する。言われた方はどうも居心地が悪くなってしまって、ます

          お気持ちをとりもどせ――メタ性の地獄と無意味を意味するネットミーム――

          天皇制について

          「元号」と称する権力による恣意的な時代区分が、新たな呼称に変わってそろそろ半年が経とうとしている。この半年を振り返ってみれば、本当にうんざりするくらいバカバカしいお祭り騒ぎが演出されていた。それこそ”一世一代”の大イベントのように浮かれる街の人々、マスコミ、権力者たち…。 別に元号が変わったところでお前の明日はなんにも変わらないし、相変わらず狂った現代社会はいつもと変わらず継続していく。お祭り騒ぎの背景に追いやられる暗い場所にいる人々の存在はなかったことにされる。この手のこ

          天皇制について

          オタクとフェミニストの断絶

          最近例の献血ポスター問題で大変にツイッター上でも議論が喧しいことになっている。本当にみんなよく飽きないなと思う。この議論はフェミニストとオタクの対立だと考えられているが、どうにも議論が噛み合っていない。それもそのはず、実は両者の認識は全く異なっているのである。フェミニスト側は、これを女性対男性の対立構造ととらえ、オタク側は二次元対三次元の対立ととらえているのだ。 オタクがなぜこの問題にそこまで過剰反応するのか。いっつも煽り耐性が云々などと言いながらてめえらが煽り耐性ゼロ案件

          オタクとフェミニストの断絶

          アニメは社会問題を語れるか キャロル&チューズデイを観た感想

          最近は全くアニメを観ていなかったけど、久しぶりに観たキャロル&チューズデイが色々考えさせるものだったので、すこし感想を書きたい。ネタバレあり。 キャロル&チューズデイとは キャロル&チューズデイは2019年4月から10月まで2クールに渡ってフジテレビ系で放送されたアニメであるが、同時期からNetflixと提携して全世界独占配信が始まっている。また、登場人物たちのヴォーカルを担当する者たちも世界中でオーディションが実施され選ばれたそうで、劇中歌は全て英語であり、世界展開がか

          アニメは社会問題を語れるか キャロル&チューズデイを観た感想

          愛についてのメモ

          愛とは何か。多くのオタクたちがバカにしつつも熱烈に追い求めたこの掴みどころのない激情について少し考えてみたい。 愛についての最も有名な分析はキリスト教をとりまくそれである。聖書の中で語られている愛については、大きく2つに分けることができる。すなわちエロスとアガペーである。エロスとは、自分の愛に見合う相手を選んで、見返りを期待しながら、究極的には自分自身の感情の充足のためにおこなう愛のことで、性愛などを含む人間の愛の多くの本質はこれであると言われる。一方でアガペーとは、相手が

          愛についてのメモ

          オタクはなぜ千羽鶴を嫌うのか

          オタクとは、ある時は社会の秩序を乱したり、極悪犯罪に走ったりする理解不能で恐ろしい存在というように社会から見なされる場合もあれば、またある時は社会の悪しき旧弊を打ち破り、変革の先駆けとなるような存在であると言われることもある、言ってみればなんともつかみどころのない人種である。彼らは一体何者なのか。そして何を考えているのであろうか。 ここで一度オタクという語の明確な定義を打ち出しておきたい。つまり、オタクとは「社会との関わりに悩み、サブカルチャー的なものを好む人々」である。

          オタクはなぜ千羽鶴を嫌うのか