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作ることについて、私について

最近所属している界隈がクリエイトすることを趣味であったり活動としてるいる人が多いので自分自身のクリエイト面について振り返って考えてみる。

まず、アート作品には私は2つの種類があると思っている。
1つは自分自身のメンタル表現系
もう1つは、扱う道具やモチーフに依存するタイプ

前者は絵画であったり彫刻といった古来からあるものや、映画ドラマ、演劇、パフォーマンスに多いイメージ。
後者はメディアアートや写真かなあ…

私はというと圧倒的に後者です。
理由はシンプルに絵画や彫刻で描ける自分自身や環境に対する気持ち(アンチテーゼとか)がなかったり(そもそも画力もない)、映画やドラマ、演劇の脚本にできるほどの自分自身や他人に対することや環境に対することもない。
(……映画やドラマや演劇ってそういう自分自身や人間に対して感じてきたことや感じていることが非常に大切な気もします)
でも、後者ってメディアアートだったら道具あるいはプログラミングによってできることによるビジュアルであったり、機械的なことであったり…に基づいたアイディアや発見、写真であればカメラの性能や展示の仕方やプリントの仕方が主で、あんまり自分についてを作品で表さない気がします。
といっても、写真に関しては前者のような自分や周りのことを題材とした作風の人も非常に多いです…。

私は自分を表現することに興味がないです。
というか作品を通して自己表現して、鑑賞者に自分の像を間違った解釈をされるのが嫌だし、そもそも自分のことを言語化しても他人に自分のことが100%伝わることってほぼ皆無なはずなのに、それをアート作品っていう主にビジュアルで表現するもので伝えようとするこは無理だなって思うからです。
とにかく私は自分に対する誤解が増えることが嫌だし、私のことを知りたい人がいたら作品ではなく私自身と接触することで知ってほしいし、逆にもし私が自分を表現した作品を作って本来の私とは異なるような私像を想像して私と話したいという人が出てきて、そのギャップが接触した際に明らかになったとき、多分作品を作ったことを後悔してしまうぐらいショックを受けるんですよね…
というのは、私は自分を自己表現できるほどのスキルを持ち合わせていないことへの諦めです。
ただ作家によってはやはり作家自身の心情をこれでもかっ!というほど表現できる人はいると思うし、大学の同級生でもいたと思いますし、そうであることを信じないとその類で生まれたアートは報われないように思います。

あと後者の何が好きって、機械とか技術って常に進化するんで、ほんとにどんなに時が経っても飽きないんですよね、あとアイディアを思いついたときが超気持ちいい。
私は写真作品が好きな人間なのですが、写真ってめちゃめちゃカメラの性能や特徴に依存する面が大きいと考えていて、時代で進化していくカメラの性質を考えて作品にしていくの好きなのです。
例えば、大学3年生あたりから私はスマートメディア時代の今じゃ考えられない画素数のカメラが結構好きなのですが、その理由はそういうクソ画素数の時代にもフィルムカメラは使われていてフィルムカメラの方が画質の性能としては絶対に良いはずなのに、現像やプリント面(+家庭でのパソコンの普及)からその時代の人はクソ画素数の小さいコンデジを選ぶ人も沢山いたのです。
利便性というメリットとクソ画素数クソ画質というデメリット…今じゃ利便性もいい画素も画質も素晴らしいコンデジは沢山あって、昔のコンデジ君たちは今では綺麗なカメラであってもハードオフのジャンク品です。
では、何故好きなのか…
それはあのノイズが好きなのです!
今のカメラは性能がいいし、だいたい新しく出てくるカメラの謳い文句は高感度や画素数で、どんなに感度を上げてもデジタルノイズは出にくいし、画素数も大きいから高画質だし写真を引き伸ばしてもなかなかジャギジャギにはなりません。
でもクソ画質クソ画素数のカメラだと今のカメラで出ないノイズが簡単に出ちゃうんですね…それが好き…
それに現実で見た方がどんな被写体でも写真よりリアルの方が魅力的なのです。
じゃあ、あえて写真にしたとき面白くするにはどうしたらいいんだろう…って考えたときに私はあのノイズ感だろ…と考えました。
クソ画質クソ画素数の写真に写る被写体について、またクソ画質クソ画素数だから活きる撮影方法について現在思考中研究中です…
(中途半端〜……)
まあ、私は自分や周りについて考えることよりも、ただただ機械について考えたり、機械の性能に基づいた表現方法を試行錯誤するのが好きなんですよねワラ

(ちなみに卒制や進級制作ではちゃんとしたフルサイズの一眼レフを使った作品を提出しましたが、根本には魅力的な現実や被写体をどうしてカメラで撮影するのか、カメラの性能を併せてコンセプトの1つとして制作しました。)
以下展示の記録写真…



あとメディアアートは大学2年の授業で触れたっきりでプログラミングは大の苦手ですけども、その当時はプログラミングや電子の世界は二進数が元だということに基づいて二進数と歩く動きと音を使った作品を作った記憶があります…結構曖昧だ〜…

そんな感じですね。

これからやりたい私の制作活動は上記のジャンクコンデジのこととフルサイズ一眼を使った身体についてのことですね…(身体については今回は省きます)
あと写真のglitchもやりてー…

最後に!
今回はアートについて考えてたので、デザインとは別です。特に写真はアート写真と商業写真では全く考え方が違うと思います。
アートとデザインの違いについて分かってない人…ぐぐってほしい、これ分かってない人めちゃめちゃ多い気がしてる


あと、鑑賞するぶんには本当にどんなものでも(気持ちに余裕があれば)好きだし、どんな作品も愛があることが1番魅力的で好きです。
作ることを楽しみながら悩みながら大切にクリエイトしていきたいし、周りの人もそうであってほしいな、と思います。