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葬式

無力な私がここにいます。居続けてしまいます。
何も出来ないまま、何も残さないまま終わる事の方が圧倒的に多いんでしょう。求める素振りを見せない方がかっこいいのだと未だに思ってしまいます。
期待してなかった、って言い聞かせないと涙が溢れてきて、もう二度と会うことの出来ない人たちのことばかり考え続けてしまいます。
本当は何かを得られると思って追いかけていたんです、でも気付いたら全部奪われて空っぽになった私だけが残ってしまいました。何だか元より深い場所に穴が空いたみたいです。
汚れてしまった私を葬ります。私から離れたあの人に弔辞を呼んで欲しかった。成仏しきれなかったら、全部そいつのせいにしましょう。
過去になることって1番残酷だと思います。今が続くことって楽なんですよ。変わらないものがあれば良かった。こんなことを思っても、私たちは変わるものを愛してしまいます。
暫時的な幸福をあくまでも引き伸ばしたかった。全部そういう延長の仕方でよかったんです。元々は存在しなかった時間だけど、無理やり引き伸ばしたら最後まで来ちゃった、で終われたら良かったんです。壊れかけのあの子に逃げ出す強さを持っていて良かったですね、って思わず嫌味を言いそうになりました。誰の前でもその強さを持っていてください。
我儘でごめんなさい。フリじゃなかったら良かった。本当のことだけ私に伝わってきたら良かった。ずるくても憎くてもまだまだ連れて行きたくなります。
秋寂しいです。風が涼しくて。蝉の声が聞こえなくて物足りないです。でも冬はやっぱり待ち遠しいです、1人の冬でも、楽しみです。
自分を殺せる人間でありたいです。脳味噌がブレーキをかけれなくなるまで痛いことがしたいです。その余韻でバッと消えたいです。何にも無かったみたいに。
抱きしめてほしいです。まとめきれなかった残りカスは見えないフリしてください。こんなもの、とりあえずの手当てでしかないです。救われた錯覚で、終えたいです。自分語り終わり。

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