褒めるは結構難しい

子供と関わる中で、褒めることは良いとされていると思う。大人でも褒められると嬉しい。「褒めてのばす」と言われるように、子供達のやる気にも繋がるとされている。だからと言って大げさに褒めるのは変だと思うし、報酬を与えたりするのも逆効果な気がする。

「科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実」(和久田 学 著)
には、このように書かれている。
「ほめるはタダだが、技術が必要」

あらためて褒めることの意味を考えることができ、効果的な褒め方のヒントを得ることができたので、簡単に書き留めておこうと思う。

●褒めることの意味
大人は子供に対し何かしら指導や教育をしている。その目的は「不適切な行動が減らし、適切な行動が増やす」ことである。
不適切な行動を取れば叱るし、適切な行動を取れば褒めるというのは素直である。ただ、叱るという対策は、副作用がある(参考)ので、なるべくなら避けたい。逆に、褒めるというのは適切に行えば、適切な行動を増やし、不適切な行動を減らす対策にもなる。ただ、適切に褒めるというのがポイントではあり、効果が出るまでには時間がかかるという認識を持つことが必要である。

●効果的な褒め方(適切に褒めるために)
効果的な褒め方についてはすでに研究が進んでいる。
本には、即時性、明示性、具体性、多様性とあるが、
「すぐに、わかりやすく、くわしく、いろんな方法で」褒めると解釈をした。
現代は、「褒める」機能を備えた魅力的な環境(ゲームやインターネットなど)があふれているので、ますます「褒める」効果が実感しにくい世の中になってきている。だから、我々は褒める工夫をしないといけない。
「いろんな方法」については、確かに工夫が必要だなと思った。中1の息子と、5歳の息子に同じ方法で褒めてもいいのかとか、本人の興味や嗜好に合わせてみようということかなと(難しいけど)

褒める工夫は上記4つ「すぐに、わかりやすく、くわしく、色んな方法で」だが、それよりも大切なのは、子供の行動の動機を感じ取るということだと思う。
子供達の行動の動機は大きく4つあるのだそうだ。「注意喚起(注目されたい)」「要求(物や特権が欲しい)」「逃避(嫌なことから逃げたい)」「感覚刺激(心地よい刺激を受けたい)」
幼児期の多くは、「注意喚起(注目されたい)」が多いそう。注目して欲しいんだなと感じたら、きちんと態度で表現すること(注目してるよって表現する。アイコンタクトは大切だなと感じた。頻度や量は調整しながら)が大切。それら行動の裏に隠れている欲求を感じとりながら、褒める工夫をしていきたい。

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