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ストーリー重視なのか、実力重視なのか。

お店作りの際、「ストーリー」を大事にするのは最近のトレンドです。
コンセプト、メニュー、内装。

地域性、物件の持つ意味、地域の人との関係、地理的状況、周辺環境などさまざまな要因を考慮して、ストーリーを見つけ、時には作り出し、お店を作っていきます。
ものを売るのではなく、物語を売っているんだ。
そんなセリフを聞く機会もとても増えました。

かくいう私も、ストーリーや地域性をとても意識してお店を作っています。
でも、そのストーリーを前面に出すことに抵抗が出てきました。

さらに言えば、ストーリーがあっても、実力が伴っていないとどうなんだろうかと考えるようになってきました。

実力の定義はさまざまです。飲食店であれば料理がおいしい。カフェだったら落ち着くかとかドリンクメニューがおいしいかとか。宿泊施設だったら内装がイケてるか、設備が整っているか、接客が丁寧だとか。
これだという絶対的な基準はありません。強いて言えば、そのお店がその業種である根幹となるものがしっかりとしているかどうかってことです。

だから、極端なことを言えば、地元の食材を使ったストーリー性のある飲食店でもおいしくなかったらどうなんだろう?
宿泊施設で、建物の持つ物語や歴史は魅力的だけれど、内装があまりにもお粗末だったり、ただ泊まるだけの場所だったらどうなんだろう。

そんなことを最近考える機会が増えました。
要はそういうお店に触れる機会が増えたからなんですけどね。

ストーリーを聞いて感動しても、いざお店を見てみるとガッカリ。
取材をたくさん受けているお店が実は大したことがない。

ひととまるが実力のあるお店だ!と100%言い切れるかって言われるとそうではありません。でも、比較してみると絶対に負けてないなって言い切れるだけの自信はあります。(その自信も自分よりもレベルの高いところと比べるとポッキリと折れてしまいますが)

あと、ストーリーの上に実力が伴っているお店は、ストーリーを語らずとも感じさせるだけのものがあります。男は黙って背中で語る。男女差別甚だしい。もしくは弱い犬ほどよく吠える。すいません。言い過ぎですね。

ただこういうことって竹野で粛々と生活していたら、気付けないです。

たまには外遊をして、第三者的な視点を意識的に取り入れるのが大切だなと思いました。

ストーリーに溺れて、実力をおそろかにしない。
実力に集中しすぎて、ストーリーを忘れない。
バランスをとってやっていきたいです。

あーお腹痛い。

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