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ゼロから始めるエアブラシ塗装(はじめての全塗装振り返り編①)

こんばんは。
ゼロからオヤジです。

今回はゼロから始めてみたエアブラシによる全塗装のまとめをしていきたいと思います。

ガンプラ制作自体が幼少期以来だったため実質的には初体験に近い形での制作作業となりましたが、当然ながら色々と反省点があります。

今後の制作作業の改善に繋げるための自戒と、この記事を読んでくださる初心者ビルダーの方への気付きの機会として、「ゼロから始めるエアブラシ塗装(はじめての全塗装編)」スタートします。

※長くなったので前後編に分けますw。こちらは前編です。※

全作業工程のおさらい

私が行った作業工程は以下の通りです。

1.パーツ切り出し、ゲート処理
2.ピンカット、仮組み
3.筋彫り
4.合わせ目消し
5.後ハメ加工
6.下地処理
7.サーフェイサー塗布
8.パーツ色塗布
9.メタリック塗布
10.墨入れ
11.デカール貼り
12.トップコート塗布

全12工程。
振り返ってみるとこんなにたくさんの工程が。。。
全塗装をする方にとっては当たり前かもしれませんが、初体験である身としてはかなりの長丁場でした。

ここから、各工程毎に作業時の状況を思い出しながら、反省点や改善点を記載していきます。
※前編である本記事では5.後ハメ加工までを記載します。

1.パーツ切り出し、ゲート処理

説明書を熟読後、全てのパーツをランナーから切り離し、ゲート処理を行いました。
2度切りで切ったため、パーツがえぐれる、白化するなどはありませんでした。これは継続。
ただ、パーツの番号を意識せずに切り離してしまった事、100円ショップで買ってきたクリアのボックスの数がランナーの数より少なく、ランナー毎の分類が出来なかった事から、後でパーツ管理に困ることになります。


特に左右で似たようなパーツだったり、形状が似ているパーツはパーツ裏に番号をメモる、もしくは左右で分けて管理するなどしていければと思います。要改善。

2.ピンのカット、仮組み

次に仮組みに進みました。ここは反省点が多いです。

まずはピンのカット。全塗装では後でパーツをバラすため、ピン(パーツ同士の結合部の棒の方、穴の方はダボというらしい)のほぼ全てを斜めにカットしました。
外しやすくするという目的は最後まで達成できたものの、逆に結合が弱くなり、完成時に外れる箇所や隙間が必要以上に大きくなる箇所が。

まだ何がベストか分かりませんが、外しやすそうなパーツ(ピンが短い、パーツの際にピンがあって外しやすい)はカットしない、ピンではなくダボの方を少し広げる、などの改善が必要。


また、押し込んではめるタイプのパーツが一つ(ビームライフルのサイト部分)外れなくなってしまう事象も発生しました。
結局最後まで外れず、別パーツなのにマスキングして部分塗装する羽目になってしまったので、はめこみパーツは仮組み時にははめない、という点も要改善。

さらにピンのカットをダイニングテーブルで行っていたところ、カットしたピンが超高速でどこかに飛んでいく事が多々あり、今回は全て拾い切ったものの紛失すると家族が踏んで問題になるので作業場所は注意が必要。

まだあります。

仮組み時に見えるパーツ、見えないパーツの精査を行って筋彫りや合わせ目消しの計画を立てましたが、終わってみればバランスの悪い箇所も。
もう少し仮組み状態で計画を立てる時間を長く取り、計画の精度を上げる必要がありそうです。

仮組みが楽しくてそれどころじゃなかったのは内緒です。

3.筋彫り

次に筋彫りの工程に進みます。
前述の通り計画が甘いながらも説明書に記載した筋彫りの予定に沿って作業。

しかしいざ始めてみると筋彫りの難易度の高さにかなりやられました。
経験値を積むために諦めずトライした点は良かったですが、当初は道具が揃っていない状態でほぼフリーハンドでやってみたこともあり、ためらい傷のような失敗モールドを量産してしまいました。
別の記事でも書きましたが、道具を揃えて筋彫りに挑む、という点は継続。

また、これは経験不足が大きいので仕方ないですが、モールドの深さが深すぎるという点。
サーフェイサーとメイン塗料を吹くとモールドが埋まってしまうのでは、という懸念から深く深く彫っていましたが、実際はそこまで埋まるものではないので、モールドの深さはもっと浅くて大丈夫だと思います。

プラ板でガイドを作る、パーツを固定する、等は継続ですね。

直線や既存モールドの彫り直しは精密ノコギリが便利だったのでこれも活用していきます。

結論、筋彫りはどこまで行っても終わりがなく、ここの技術が高いかどうかで作品の出来映えを大きく左右するのは明白なので、
失敗を恐れず挑戦を続けたいと思います。

4.合わせ目消し

次に合わせ目消しです。
全塗装ならではのディテールを高める大事な工程です。特にヘッドパーツなどはうまく合わせ目を消せると雰囲気が変わりますね。

この工程にも改善点があります。
主に計画性の部分で、実はこの合わせ目消し、一連の工程の中の各所で作業してしまっています。

原因の一つは私が取り入れているイージーサンディングを使った合わせ目消しで使う瞬間硬化スプレーの匂いです。
この匂いが独特で鼻をつく嫌な匂いのため、排気設備がないときついです。
一度やってみて、これは塗装ブースの準備ができてからだな。。と後回しにした事もあり、どのタイミングでやるのかが安定しませんでした。

もう一つの原因は合わせ目消しを行ったパーツの塗装イメージがつかなかった事です。合わせ目消しはパーツ同士を接着して処理するため、塗装の際に関節部はどうすればいいのか、後ハメ加工が必要なのか、後から取り返しのつかないことにならないか、をきちんと考える必要があり、経験が浅い中では判断し切れませんでした。

今回の制作でなんとなく見えた部分も多いので、今後は仮組みの後、一気にやってしまいたいと思います。

5.後ハメ加工

この工程はもしかしたら合わせ目消しの前の方が良いかも。

前述の通り、合わせ目消しを行う場合はパーツ同士を接着してしまうため、組み立て時に他のパーツをハメ込んで組み立てる必要のある部位は、一つの塊になってしまいます。

塗装をする際は基本的にはパーツを全てバラし、一つ一つ塗装を行いますが、合わせ目消しを行った部位はそれができません。

そこで取りうる選択肢は3つ。
1.全て同じ色に塗る
2.マスキングして塗り分ける
3.はめ込む必要のあるパーツを改造して後でハメられるようにする

1.は言わずもがなですが、2.もパーツの大きさや塗り分ける必要のある箇所の複雑度が低ければ難易度は高くないです。

ですので、合わせ目を消したい部位が上記のどれに該当するかを見極め、どうしても2.が難しい部位を後ハメ加工することになります。

今回の私のキットで言うと以下です。

ヘッドパーツです。
メインカメラとカメラアイ、フェイスマスクを組み合わせたものをヘッドパーツに組み込んで組み立てる必要があり、頭部の合わせ目を消そうとすると外れなくなってしまいます。

作業の内容は別記事に譲るとして、なんとか作業を完遂しました。


改造は取り返しのつかない事になる可能性があるため緊張感がありますね。

特に大きな反省点はないですが、この工程は必要に応じて今後もやっていくことになります。(ガンダムタイプのキットのヘッドパーツは毎回やる事になる気がする)

今回はたまたま先人の実績をweb上で見つけられたのですが、今後自分で考えて加工をしなければいけない事も出てくるかと思いますので、その際はまた記録を残したいと思います。

中締め

以上、前編でした。工程的には12分の5です。

半分弱でもたくさん改善点がありますね。
次回以降はこの反省を活かして作業のブラッシュアップをしていきたいと思います。

中には当たり前の事も書いていると思いますが、主に初心者ビルダーの皆さんの気付きになれば幸いです。

この後の工程、6.下地処理からはいよいよエアブラシを使います。少し思い出しただけでも反省点が多いですのでそれなりのボリュームになるかと。

近いうちに後編を書きますので、よろしくお願い致します。

※後日編集※
続きです。

今回のエントリーはここまで。
最後までお付き合いありがとうございました。

またご覧いただけると嬉しいです。

ゼロから!
また会いましょう!

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