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いちごの旬はいつ?

八百屋さんやスーパーの店頭で、いちごが手頃な値段で並ぶようになって来ましたね。

…とは言っても、今年は昨年秋の台風の影響により流通量がかなり減っており、お値段も例年ほど下がっていません。

今年のいちごは本当に貴重品。
あの未曾有の台風を乗り越えた奇跡のいちごなんですから。

さて、年末から春の大型連休にかけて店頭に並ぶいちごですが、旬はいつだかご存知ですか?

「え、クリスマスから春にかけて出回っているんだから冬から春じゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本来のいちごの旬は初夏です。
俳句の季語としても初夏の季語なのですが、気候や文化が変わってきているのでいずれ冬の季語になってしまうかもしれませんね。

過去に聞いた衝撃的な話では

「いちご狩りのバスツアーの添乗員さんが、1〜5月が旬だからいちごって言うんだって言ってました」

と言うものまで…!!
(この添乗員さん、ウケ狙いでボケてみたんだと思いたい…)

いちごが冬に収穫出来るようになったのは、ビニールハウスで温室栽培をするようになってからのお話で、いちごはビニールハウスができる以前から存在していたことを考えたら、こんな事有り得ないと思うのですが、ガイドさんにドヤ顔で言われては信じてしまいますよね…

なぜわざわざ初夏のいちごを冬に収穫出来るようにしているかと言うと、クリスマスケーキという特需があるからです。

食生活と文化の欧米化によりクリスマスを祝ったり楽しむ人が増えて、それに伴いいちごの乗ったケーキを買う人が増えたのです。
だから、ガスや灯油を使ってハウスを温めて(いちごに季節を勘違いさせて)真冬にいちごを収穫しているのです。

お花屋さんで時々いちごの苗を売っているので、試しにベランダで育ててみて下さい。
1〜2月にはまだ花も咲きません。
ハウスなどの温室栽培に対して、屋外のそのままの気候での栽培を露地栽培と言います。

また、旬はある一瞬をピンポイントで指すのではなく、その果物や野菜、魚が美味しい期間のことを旬と言いますが、その期間にもそれぞれ呼び方があり、いちごの旬を1〜5月とするならば、出始めたばかりで数が少なく品質が安定しない12〜1月を「走り」、数が多く流通し品質も安定する2〜3月を「盛り」、そろそろ収穫しつくして終わる4〜5月を「名残」と呼びます。

旬の食べ物は、栄養価も高く、価格も手頃なので、たくさん流通している時に買うのが美味しくてお安く買えるタイミングです。

関東のいちごの産地は台風の被災地域でもありますので、是非!

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!