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包丁は、大切な靴と同じくらいの頻度でお手入れしましょう:切れ味を長続きさせるコツ

包丁を研ぐ習慣のある人、どれくらいいるでしょうか?

実は私、今でこそ「趣味は包丁砥ぎ」などと申しておりますが、きちんと砥げるようになったのは子供が生まれてからなんです。

それまでは、自炊してはいたものの、毎日、毎食ではなかったですし、切るものも限られていたので、そんなに切れ味も落ちていなかったような、気づかなかっただけかもしれませんが、砥石の必要性を全く感じていませんでした。

ところが、今の家に引っ越して、たまたま義母が来ている時に鶏肉を切っていたら、包丁が切れなくなっている事を指摘され、「砥石があるなら砥いであげる」と言われて砥いでもらったら、ビックリするほど切れ味が良くなったのです。ありがたや…

その後、動画などを見て自己流で砥いでいたのですが、砥ぎ教室があると知り一念発起!
刃物のプロに砥ぎ方を習って、自分で砥げるようになりました。

包丁を使う頻度にもよりますが、ご家庭での使用であれば、簡易研ぎ機(いわゆるシャープナー)なら10日に1回、砥石で砥ぐなら1ヶ月に1回くらいの頻度で砥ぐと切れ味が長続きして気持ちよく料理が出来ます。

砥ぎ時の目安としては、トマト、ナス、ピーマンなどの皮が張った野菜で刃が滑ってがスッと切れなくなったら、砥いだ方が良いですね。

砥いだ後の仕上がりのチェックには、コピー用紙や新聞紙を使います。
浮かせて持ったコピー用紙や新聞紙を宙でスーッと切れたら砥ぎ上がり。切れなかったり引っかかって破れるようなら、もう少し砥いだ方がいいでしょう。

また、最近主流になりつつある、まな板シートも包丁の切れ味が落ちる原因の1つです。
ステンレスの調理台の上にペラペラのまな板シート1枚で野菜を刻んでいませんか?

まな板シートは、「シート状のまな板」と思われている方も多いと思いますが、本来はまな板の「汚れ防止のためのシート」で、まな板の上に敷いて使うものです。
まな板シート単体で使うと、ステンレスなどの調理台に包丁をトントントントン叩きつけているのと同じですから、刃が傷んで切れ味が落ちます。

樹脂製でも木製でも良いので、刃当たりの良いある程度厚みのあるまな板の上でまな板シートを使って下さい。切れ味が長続きします。

同様に、魚の骨などの固いものを無理に切ると、やはり刃が傷んで切れ味が落ちます。
だから魚をさばくための出刃庖丁があるのですね。

用途に合わせた道具を使うのも大切ですが、そんなに頻繁に魚をさばかないのであれば、骨はキッチンバサミでだいたいカット出来ますので、「固いものは無理せずハサミで」と覚えておくと良いと思います。私は脂でぬるぬるしがちな鶏肉などもキッチンバサミで済ませてしまう事が多いです。

良く切れない包丁を使っていると、余計な力が入って怪我の原因にもなります。
包丁が良く切れると、それだけで料理が楽しくなるし、なんだか料理が上達したような気になれるから不思議です。しかも、スイスイ切れるから調理の時短にもなります。

包丁の切れ味、チェックしてみて下さいね。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!