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『ゆっくりとしっかり学ぶ古典文法』リリースのご案内

主に大学受験生むけの「古典文法の解説書」

お待たせいたしました。twitterなどでかねてより告知しておりました、『ゆっくりとしっかり学ぶ古典文法』をPDFにてリリースいたします。

本書の対象は、主に大学受験生です。もちろん、教養のために古典を読みたい方や、日本語をよりよく知りたい方にもお使いいただけます。古典文法の参照書としてもお使いいただけますが、第1章から順番に読み進めることを想定したグランドデザインになっております。また、『ゆっくりとしっかり学ぶ英文法』の参照ページを示して日英語を対照的に学ぶこともできるようになっています

練習問題のない純粋な「解説書」です。持田が本書を使って授業する際には練習問題を使用しておりますが、こちらは直接指導に限った限定版とさせていただいておりますので、ご了承ください。

本書のねらい:「はじめに」より転載

この『ゆっくりとしっかり学ぶ古典文法』は、大学入試レベルの古典日本語の読解に必要な古典文法の知識を解説したものです。

古典文法は、私たちが日常生活で使っている言語と同じ日本語でありながら、およそ千年もの隔たりがありますから、その間に変化しているところもあります。もちろん、同じ日本語として変化していないところもあります。日常言語と学習目標言語とのこうした微妙な距離感のために、勘の働く人は英語などの外国語と比べてもサクサクと学んでいけるのに対し、そうでない人には外国語以上に苦しんで学ばざるを得ない状況に陥ることもしばしばあります。このため、本書では古典文法を一つ一つ理解しながら身につけることができるように配慮しました。理解のために本書で用いた手法としては、文構造の図解や現代日本語(時には英語)との比較対照、そして似た仕組みをもった文の比較による意味の解説を挙げることができます。必要に応じて『ゆっくりとしっかり学ぶ英文法』の参照ページも示しました。

また、本書の特徴として、文法学習の一般的な項目による配列を試みたことが挙げられます。英語などの外国語を学ぶ時のように、文字とその読み方から入り、基本となる文の仕組みに習熟し、疑問文や否定文などの文の種類、態や時制などの動詞の用法といった項目を一つ一つ順を追って学ぶことができるようにしました。

本書の執筆に当たっては、日本語史、上代日本語(奈良時代の日本語)、中古日本語(平安時代の日本語)、中世日本語の研究成果を参照しました。用例を探す際には国立国語研究所の日本語歴史コーパスを利用しました。その上で、古典文法の学習参考書との整合性にも配慮しました。学習古典文法は、学習英文法以上に用語の扱いにばらつきがあるので、そのあたりにも配慮したつもりです。

まえがき目次_ページ_2

内容見本

02基本文構造1_ページ_01

02基本文構造1_ページ_02

紙版のご案内

『ゆっくりとしっかり学ぶ古典文法』には、PDF版のほかに紙版もご用意しております。紙版をご希望の方は、このページに課金せずにこの下のリンク先にお進みください。

note版(PDFデータ)をお求めの方は、有料エリアにお進みください。

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24字 / 1ファイル

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