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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m… もっと読む
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す… もっと詳しく
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#サッカー日本代表

今は笑顔の吉田麻也さんに学ぶ、現代社会における「しかめっ面」の使い方 -Short Letter-

かつては絶望の淵に立たされた、僕らの日本代表が2022年カタールワールドカップ出場を決めました。 1997年、マレーシアはジョホールバルでワールドカップ初出場決定の歓喜に湧いた瞬間から約4半世紀、7大会連続で日本代表は世界最高峰の舞台に挑むこととなりました。 2021年3月24日のオーストラリア戦、ヒーローとなったのはえげつないドリブルでJクラブも「サッカルーズ」(豪代表の愛称)も「そんなもん全部関係あるか」というくらい相手をチンチンにした三笘薫。 ですが、やはりここま

伊東純也の甲府時代~光る原石と甲府サポーターの罪滅ぼし~

 2016年ホーム柏レイソル戦。柏の選手紹介で伊東純也の名前が呼ばれた瞬間、ヴァンフォーレ甲府のゴール裏からは大ブーイングが響き渡った。  当時サポーター歴3年目だった私は、甲府から移籍した伊東純也選手にブーイングをする意味がよくわからなかった。メインスタンドで観戦していて「何で?」と思った。  そしてサポーター歴9年目を迎えた今でも、伊東選手へのブーイングに関しては、その意味がよくわかっていない。  大卒ルーキーとして甲府に加入し、抜群のスピードと決定力を武器に「甲府のス

日本代表選手もおすすめ!阿蘇であそぼうの旅~推しの推しスポットに押しかけてみた~

いきなりのおさらい さて、ここで問題です。 私、大澤あすかの推しは誰でしょう。 ......。 ......。 知る人ぞ知る問題かもしれませんね。答えは、川崎フロンターレに所属の谷口彰悟選手です 。 その谷口選手ですが、先日開催された日本代表(SAMURAI BLUE)の中国戦・サウジアラビア戦での活躍をご覧になった方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか。 「不動のCB不在で不安要素が一転、最大の収穫へ」 「谷口彰悟と板倉滉に感謝」 代表戦での大一

【酩酊】KIRINよ、今日もありがとう。“冬の”日本代表でサウジアラビアを倒す夕べ【勝利】

勝利というのは、何も勝負ごとだけに留まらないはずなんですよね。我々は日常の至るところで勝利できるチャンスを持った種族なのではないかと思います。 親愛なる読者のみなさま、こんばんは。のっけからワケのわからないことをドヤ顔ツイッタラーのごとく綴ってしまいましたが、今日はささやかだけど、たしかな「勝利」を勝ち取ったエピソードを克明にお話させていただきたいなと思っています。 そう、今回は楽しくお酒で酔っ払ったお話をお送りさせていただきます! 親愛なる読者のみなさま、クイックモー

嗚呼、薔薇色のサポーターライフ ーVer.川崎フロンターレ&谷口彰悟ー【Short letter】

「Are you a SUPPORTER?」いきなりですが、あなたに応援しているクラブ、選手はいますか? おそらくOWL magazine読者の方の多くは「YES」と答えるのではないでしょうか。そして、私も同じです。 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は川崎フロンターレのサポーターであり、その中でも特に谷口彰悟選手を推しています。 そして先日ふと気付いてしまったのです。「ひょっとすると私はいちサポーターとして、とんでもなく恵まれているのではないか?」と。 本日

SAMURAI BULE、日産スタジアムに見参!【Short letter】

帰ってくるぞー! 約1年4ヶ月ぶりに「SAMURAI BLUE」が日本に帰ってくるんだ! 読者の皆さんこんにちは。鹿島アントラーズサポーターの五十嵐メイです。 私は今、喜びに満ち溢れています! ついつい冒頭では、心の叫びが漏れてしまいました。 明日2021年3月25日は、新型コロナウイルスの影響で長らく行われていなかったサッカー日本代表の試合が、約1年4ヶ月ぶりに日本でおこなわれます。 入場制限もあるのでチケット販売日には「チケットサイトに全然繋がらない」「瞬殺だった

あらためて考える「旅とサッカーをつなぐ」意義〜「出張」から「旅」へと舵を切った2019年を振り返る

 多くの職場が仕事納めとなった12月27日、OWL Magazineの忘年会に参加させていただいた。編集者や書き手など10人が参加したが、それ以外にもOWL Magazineの書き手は(単発も含めて)倍以上はいるようだ。そのほとんどは職業ライターではないものの、澤野雅之編集長と中村慎太郎主筆の努力によって、媒体としてのクオリティーはしっかり担保されている。いやむしろ、さらなる可能性を感じさせるくらいだ。  OWL Magazineがスタートしたのは、今年の2月1日なので、実

いち観客として訪れたE-1サッカー選手権〜釜山での微温的な日韓戦に寄せて

 韓国の釜山で行われたEAFF E-1サッカー選手権。今回は諸事情により、取材者としてではなく、いち観客として12月18日の日韓戦のみを観戦した。当日のレポートは別媒体でも執筆予定だが、本稿では旅日記に近いテイストで、現地での写真とともに振り返ってみたいと思う。  釜山の空港には21時に到着。思っていたほど寒くない。中心街までけっこう距離があるので、タクシーではなく地下鉄を利用することにする。相変わらずハングルはまったく読めないので、日本語のアナウンスに底知れぬ安堵感を覚え

USB南野拓実選手を観るためにヨーロッパ2,000kmを緊急移動!異変、大変、彼イケメン♡

USB。一般的にはパソコンに指すメモリーや、ケーブルなどを思い出すでしょう。 でも、サッカークラスタの私には、別のものが頭に浮かびます。 「う(U)っさ(S)いんじゃ、ボ(B)ケ」日本代表で、現在新記録となる4戦連続ゴール中。絶好調の南野拓実選手が、セレッソ大阪所属時代にとある選手に向かって言った言葉です。 サッカークラスタの中では有名な話。 こんな感じで、USBといって南野選手を思い出すのは、私だけじゃないはず。 王子さまのような、端正な顔立ちとあまりにもギャップ

懐かしさと親しみと歯がゆさと〜未知の国・キルギスで感じた不思議なシンパシー<後篇>

 キルギス取材から戻って1週間が経過した。「え、まだ1週間?」というのが率直な感慨。それでいて、ビシュケクでの日々が隨分と遠いことのようにも思える。実は帰国してすぐに尋常でない歯痛に苦しみ、歯医者で応急処置をしてから福島での地域CL取材に没頭していた。そうこうするうちに、ふとOWL MAGAZINEの締め切りに気づいて、慌てて執筆した次第。というわけで先週に続いて、ビシュケクでの旅の模様を写真と共に振り返っていこう。  キルギス対日本の前日会見を取材後、タクシーが捕まらない

懐かしさと親しみと歯がゆさと〜未知の国・キルギスで感じた不思議なシンパシー<前篇>

 11月14日、日本代表はキルギスの首都・ビシュケクにて、年内最後のワールドカップ・アジア2次予選を戦い、2−0で勝利した。この試合をTV観戦していた皆さんは、キルギスのイメージについて「スタジアムが旧態依然としている」とか「ピッチコンディションが悪い」といったイメージが定着しているのではないか。確かにいずれも事実ではあるが、それだけでキルギスという国を判断してしまうのは、いささか残念な話である。  一方で現地組の皆さんは、もっと違った印象をキルギスという国に抱いたはずだ。

ワールドカップ予選とスコールと黄金の仏塔と〜ヤンゴンで考えた「悪天候を愉しむ」発想の転換

 海外での旅で、治安や言葉ほどではないにせよ地味に気になるのが、現地での気候と天候である。できることなら暑すぎず寒すぎず、天候は晴れていてほしいもの。しかしながら、われわれは『天気の子』ではない。「晴れ男」を自認する私でも、12年前にシチリア島を訪れた時に4日間連続で雨に祟られたことがある。旅先で悪天候に見舞われたら、それはわが身の日々の行いを省みるほかないだろう。  そうしたリスクを回避する意味もあって、どの観光地にも「ベストシーズン」と呼ばれるものがある。純粋な旅行であ

ワールドカップ2次予選の遠征は「余裕をもって」〜8年前のタジキスタン取材を振り返る〜

 OWL MagazineのYouTube番組『OWL Channel』の登録会員数が、このほど1000人の大台を突破したそうだ。その前日、マレーシアのクアラルンプールで行われたワールドカップ・アジア2次予選の組み合わせ抽選会を実況する番組に呼んでいただき、OWL主筆の中村慎太郎さんとあれこれお話させていただいた(参照)。あの番組が、1000人突破に少なからず貢献していたのなら、非常に光栄なことである。  さて周知のとおり、2次予選の日本の対戦相手は、キルギス、タジキスタン

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スタートアップに必要な、たった一つのこと ~鎌倉インターナショナルFCの挑戦~

突然ですが、『OWL magazine』のロゴマークを作成しました。 フクロウと地球儀をあしらったデザインです。「クラウドワークス」というサイトに登録し、デザインを募集して、わずか1週間で出来ました。費用も21600円と格安でした。 基本パターンのカラーリングは日本代表カラー(#202F55という色だそうです)にしました。一方、メンバーごとにJクラブバージョンも用意しました。並べてみると色鮮やかです。 今回はこのロゴを作成した経緯について、旅とサッカーという観点から説明