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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m… もっと読む
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す… もっと詳しく
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#サッカー

【OWLオムニバス】信州とわたし

読者のみなさま、こんにちは。 オムニバス記事担当のHarakoです。 タイトル画像は霧ヶ峰高原。爽やかですね。 さて、猛暑をやわらげるべく、ヒヤッと涼しくなるサッカー旅失敗談のオムニバスを掲載してから、はや1ヶ月。 朝晩は涼しい風が吹き、どこからか虫の声が。 すっかり秋の気配を感じる毎日となりました。 秋といえば、読書の秋。スポーツの秋。 そう、この本の季節が到来です! 街ブラ、グルメ、温泉、自転車、登山——。 ライター陣が十人十色の旅を楽しみながら信州サッカーの魅力

【世界杯紀行】「自分たちのサッカー」が通用せず、王国のプライドは打ち砕かれ、やたらと消耗した大会<2014年@ブラジル>

「日本代表のワールドカップの目標は何か?」  そう問われたら、多くのサッカーファンは「ベスト8」と答えることだろう。2002年の日韓大会、10年の南アフリカ大会、そして18年のロシア大会でベスト16を達成している日本。とりわけ4年前のラウンド16では、ベルギー相手にあと一歩というところでベスト8に到達できず、開催地の名を冠して「ロストフの14秒」と呼ばれている。  もっとも、日本の目標が「ベスト8」に落ち着いたのは、わりと最近の話である。2010年大会では、当時の岡田武史

はらぺこハラコの京王線ぶらり途中下車の旅〜電車に揺られて、わが人生は楽し〜

山や中東をこよなく愛しつつ、実はゆるりとFC東京のサポーターもやっている、私ハラコ。 自宅は味の素スタジアムまで自転車で10分。サッカー旅も大好きだが、ホームゲームは生活の延長で気楽に見に行きたい派だ。だから味スタへの交通手段はもっぱら自転車か徒歩、たまにランニングである。 それなのに、ついこんなものを買ってしまった。 FC東京×京王電鉄コラボの一日乗車券。 京王線の駅で一日中自由に乗り降りできて、お値段900円。 先日の試合で開催された「京王電鉄DAY」で限定販売して

鹿島の神々をトンテキに見た日。サッカーと酒を求めて中野坂上の路地裏へ

路地裏。 文字通り、路地の裏であることを示しますが、酒飲みにとってこの言葉はホッと一息つけるような、お家に帰ってきたような安心感を与えてくれる響きであります。 ここは東京の中野坂上。日本随一の歓楽街である新宿からは徒歩圏内にありながら、住宅街然とした静かな佇まいを見せる街です。 ぼくはサッカーをあてに酒を飲むさいお。日々、酒場を求めて、珠玉の一皿に舌鼓を打ち、酒を飲んでは街をさまよい歩く酒呑童子です。 一日が終わり、疲れを癒やしたくて、少しでも明るい明日を迎えたくて、

チェアリング×サッカー旅のススメ!

この文章は恋する主婦サポーター、さとうかずみさん(twitter)に寄稿していただきました。実は椅子に座らなくても体力が尽きることがない無敵のかずみさんの文章をぜひお読みください。 この記事はOWL's Forestのメンバーによる寄稿ということで無料公開させていただいております。 旅に行けない。 サッカー遠征旅に行けない。 コロナめ…。 第7波!? 思わずエヴァンゲリオンの第七の使徒を検索してしまったよね……。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』エヴァンゲリオン新劇

人間の彼氏はいない。Jリーグが彼氏だ

「彼氏いない歴=年齢」がいよいよ洒落にならない年齢になってきた喪女(モテない女性)、須羽リセル。 これまで異性とお付き合いしたことも告白されたことも、人生の中で一度たりともない。 私がサッカーJ2ヴァンフォーレ甲府サポーターであることを知っている友人は、みな口々にこう言う。 「出会いならスタジアムにたくさんあるでしょ!?」 私もそう思っていた。 スタジアムには人がたくさん集まるから、いくら喪女の私でもそのうちにサッカー好きの彼氏ができると思っていた。 しかし世の中はそんな

9月のサッカー旅、ライターたちは○○に行きます! OWL magazineの記事予告

※こちらの記事は無料公開でお届けします※ サッカーと旅を愛する読者のみなさま、こんにちは。終わらない夏休みの宿題を抱え、2学期の初日に茫然自失と登校した小学生は今頃なにをしているんでしょうか。 果たして、彼ら彼女らは無事に日々を過ごせているのか? 「宿題をいい加減に提出しなさい」という先生のプレッシャーに苛まれてないのか? そんなことが気になってしょうがないOWL magazine編集長のさいおです。 OWL magazineの月初の記事は、前月の記事を振り返りながら、

もしもスタジアムのある街に住むのなら Vol.4 古い街・新しい街(京都)

旅するより住みたい派ですこんにちは。屋下えまです。 当連載「もしもスタジアムのある街に住むのなら」は八王子、西が丘、甲府、岡山と続いてきましたが、今回は京都です。 前回はこの京都編を書く前の番外編として、サステナブルな街ってどんなものなんだろうと考えたことを書いてみました。 結論ははっきりでていないのですが、長く続く街には小さな変化の継続とそれを支える大きな土台があるのかなあというのが今の私の考えです。 日本で最も長く続く街の一つである京都。 観光するところが盛り沢

OWL magazine選手名鑑〜11の質問〜Vol.14 さとうかずみ

今月も、OWL magazine選手名鑑の時間がやってまいりました! このOWL magazine選手名鑑は、マガジンメンバーのパーソナリティを掘り下げながら過去の記事を振り返っていく記事です。最近マガジンの購読をされた方には昔の名作を読んでもらうきっかけに、以前から購読頂いている皆様にはより作者の人となりを知ってもらおうという趣旨の月一企画になっています。 OWL magazineメンバーにはあらかじめたくさんの質問事項に答えてもらっています。その中から11個をピックア

【OWLオムニバス】読めばヒヤッと涼しくなる? サッカー旅失敗談

読者のみなさま、こんにちは。 オムニバス記事担当のHarakoです。 暦の上ではもう秋とは信じがたい暑さに、誰もがうんざりしてくるこの季節。怪談や肝試しでゾクゾクヒヤヒヤ涼しくなりましょう!というのは、昔から日本の夏の定番ですね。 みなさんは怪談、好きですか? 私は大の苦手です。この記事のタイトル画像を作るのさえ怖くてたまらなかったくらいです。小学校の肝試しで見せられたビデオ「学校の怪談」がトラウマで、今も夜中トイレに行くたびに内容を思い出して怖くなります。教育現場の皆さ

はらぺこハラコの中東サッカー妄想旅〜映画で旅するイラン〜

サラーム!(ペルシャ語で「こんにちは」) 「中東サッカー妄想旅」の時間だよ! 暑い。相変わらず暑い。 アウトドア派と見せかけて、実はそうでもない私。 スタジアムにも山にも行かない休日は、完全に引きこもりモード。アイスとDAZNとアマゾンプライムビデオがお友達である。 こう暑いと、妄想の中であっても、乾燥した大地に強い日差しが照りつける中東を歩き回るのがしんどい。 そうだ。今月は、涼しい部屋で映画鑑賞の旅を楽しむことにしてしまおう。 目的地はアジアの強豪国・イランだ。

【世界杯紀行】ブブゼラの音が騒がしく、治安の悪さに怯えながらも、大いに楽しめた大会<2010年@南アフリカ>

「今年はワールドカップイヤーなのに」──。  最近、このフレーズを目にする機会が多くはないだろうか? 先日のEAFF E-1では、日本代表戦の入場者数が同時期に行われたPSG(パリ・サンジェルマン)のジャパン・ツアーでのそれをはるかに下回った。確かに、両者を単純比較するのは、いささかナンセンスではある。が、ワールドカップイヤーなのに、この熱量の低さは、確かに気になるところではある。  過去のワールドカップの旅を、このOWL magazineにて大会ごとに紹介するシリーズ「

11試合で1勝。低迷する我がクラブのホームゲームを全力で楽しんでみた

 8試合ぶりの勝利を収めたと思ったら、その後3連敗。  J1昇格を目標に掲げるヴァンフォーレ甲府は苦境に立たされている。  時に試合終了まで見続けるのが辛いほどの試合もあり、正直ホームゲームに行くのが怖くなってしまった。  しかし私、須羽リセルはヴァンフォーレ甲府サポーターである。  クラブが苦しい時こそ応援するのがサポーターだ。  ただし、勝利を追い求めるだけでは身が持たないのもまた事実。  それなら何を楽しみにスタジアムへ足を運べばいいのか……。 「楽しみは誰かが与え

ヴェルスパに感心し、トリニータに感動する。夏の大分「ダブルヘッダー」観戦記

「大分のサッカーチームといえば?」 そんな質問に、あなたはどう答えるだろうか。少し考えてから、スクロールをしてみて欲しい。 みなさんの頭には大分トリニータが真っ先に思い浮かんだのではないだろうか。ナビスコカップの制覇、ユースからは多数の日本代表選手を輩出。昨年度もJ1リーグに在籍したトリニータの知名度は全国的にも高いだろう。 しかし、大分のチームはトリニータだけではない。Jリーグを目指して活動しているチームがあることをご存知だろうか。 そのチームとは、JFLに所属する