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液体凍結で食品ロス低減

神奈川県横浜市の株式会社テクニカンが開発した液体急速凍結機「凍眠(とうみん)」。冷気に比べて熱伝導率が高い液体(-30℃のアルコール)を使ってパックした食品を冷凍。-100℃の窒素ガス凍結の約8倍のスピードで急速冷凍することができる。肉・魚・野菜などを冷凍すると、水分は氷の結晶になる。凍結のスピードが遅いと結晶が膨張し、細胞膜や細胞壁などを傷つけ、解凍時に栄養分やうまみを含むドリップが流れ出る。凍眠は、食品を急速冷凍することで結晶の膨張を抑え、解凍後も高い再現性を維持する。

テクニカンは2022年11月1日、凍眠の技術を応用した家庭用フリーザー「凍眠マジック」の販売を開始した。氷点下でも凍らない液体をパックし、パックとパックの間に食品を挟み込んで冷凍する方式で、業務用レベルの急速冷凍ができる。本体の上段で急速冷凍した食品を、下段で冷凍保管する構造になっている。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

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