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キングオブコント2021感想

今年は、ユニットの参加が解禁となり、3015組がエントリーしたキングオブコント2021。その決勝戦の感想を書いていく。

※このnoteは壮大にネタバレしています。キングオブコント2021を視聴してから読んだ方がいいです。

審査員

今年の大きな変革点としては、松本人志以外の4人の審査員を変更することであった。その審査員4名は当日発表。発表された4名は、

山内健司(かまいたち)
小峠英二(バイきんぐ)
秋山竜次(ロバート)
飯塚悟志(東京03)

妥当。妥当過ぎる。ただ、吉本芸人が3名。ちょっとこれはどうかなって思ったが、蓋を開けてみると審査がしっかりしていた。14年かけてここまで来たか。でもここに大竹と設楽入ったら凄いことになってただろうと思っちゃう。15年目、頼みますよ。

では、1ネタづつの感想を。※コンビ名横の点数は個人的な採点の結果です。

ファーストステージ

①蛙亭 92点

決勝初進出。
人造人間のネタ。インパクトのある中野の登場シーン(緑色の液体吐いたのを含め)はめっちゃ面白かったし、客席からも大きな笑いと悲鳴が起こっていて良かった。オムライス食べたいっていうのも。ネタ終わりのCM中にふと、中野に対して母性が湧いたイワクラの気持ちが分かった気がした。トップバッターは可哀想やった。

②ジェラードン 93点

決勝初進出。
正直、設定は弱かった。でも、悪いことではない。誰もが笑っちゃうぐらいキャラのパワーがあることを分からせるという意味ではシンプルで良い設定だった。来年以降に向けてキャラを認知させる顔見せとしては上出来なネタだったように思う。小峠が言うようにツッコミも絶妙な塩梅。後、秋山の点数が高いのはめっちゃ府に落ちた。

③男性ブランコ 96点

決勝初進出。
最初の思ってた人と違うというバラシは前2組と同じで、正直ヤバいのでは?と思ったけども、「好きだなぁ」で心を掴まれた。2人の会話の内容も面白いのが才能を感じさせる。そして、ラスト1分の展開はこっちまで感情移入してしまうほど個人的にはめちゃくちゃ好きだった。このネタ好きだなぁ。

④うるとらブギーズ 92点

3年連続3度目の決勝進出。
このネタは思いつきそうで思いつかないような設定で、さすが3年連続ファイナリストだなぁと思った。前半の大喜利部分もウケてたし、迷子センターの人が思わず笑っちゃう後半の展開は、うるとらブギーズらしいわちゃわちゃしてる中での面白さという良い所が出てた。オチも良かったし。

⑤ニッポンの社長 93点

2年連続2度目の決勝進出。
好き嫌いが別れるネタだとは思う。ニッポンの社長らしさは存分に出ていた。最後ケツがあの顔でホームラン量産するオチ滅茶苦茶やけど、あの顔出来たら強いよな。まぁそもそもボールに当たり続けるおっさんっていう設定から滅茶苦茶やったけど。ただ前4組が結構ウケてたので、あのウケだったら松ちゃんの感想や点数も分かる。

⑥そいつどいつ 93点

決勝初進出。
滅茶苦茶ウケてたし、個人的には面白かった。そいつどいつの代表作である「すっぴん」の進化系のようなネタ。展開のある天丼だし、昨年までならめちゃくちゃ評価高かったんやろうなぁ。ただもう一度見てみると、面白さよりも怖さが勝ってしまった感もあった。審査員の好みが浮き彫りになったネタだった。

⑦ニューヨーク 90点

2年連続2度目の決勝進出。
番組側の方でちょっと入りミスってた感じがあったように思う。それのせいなのかは知らないが、そんなウケてなかった。漫才も出来るから掛け合いの強さは流石だったが、大きな展開を欲する今大会にフィット出来なかった。「OKです」がハマると面白いネタなんだろうけども…

⑧ザ・マミィ 95点

決勝初進出。
一見ヤバい人に見える酒井よりもヤバいサイコパス林田。ぎりぎり踏みとどまるという裏切りで笑いをかっさらった上で、最後は汚いミュージカルっていう内容。ベタと言えばベタかもしれないが、独特な雰囲気があってそうとは思わない。めっちゃハートフルで面白いやん。2人のキャラのイメージと設定がうまくハマってたのも良かった。

⑨空気階段 98点

3年連続3度目の決勝進出。
SMクラブでいる時に火事が起こるっていう設定がもう面白いのに、2人が消防士と警察官っていう更に面白いバラシがあるのは凄すぎた。そして、バラシだけでなく、展開や「30分延長で」といったワード、パンストを使った視覚的な(動きの)笑いの部分もしっかり面白い。このネタはコントの歴史に残るぐらい完璧なネタだと思う。

⑩マヂカルラブリー 90点

3年ぶり2度目の決勝進出。
M-1のつり革よりはちょっと弱かった。結果論だが、あれだけウケまくった大会の10組目にやるネタじゃない。最初の深夜4時44分にトンネルでやってるっていう設定が面白かったけど、それによってハードルが上がりすぎてしまった。何が残念って、こういうネタしかないと思われてしまうこと。ただ、あれだけ忙しい中でも予選でウケて決勝来ただけでも凄い。

ファイナルステージ

①男性ブランコ 93点

ファイナルステージ初進出。
レジ袋を貰わなかった男のネタ。何度もお菓子を落とすところが面白い悪くないネタだが、審査員が言うように展開があればもっと良かったんだろうな。個人的にはレジ袋大の下りが大好き。2本見て思ったのは、言葉でもしっかり笑いがとれるコンビだなと思った。

②ザ・マミィ 92点

ファイナルステージ初進出。
ドラマごっこを楽しむ社長と社員のコント。「ドラマ~」というバラシが何度も繰り返されていくことでウケが多くなる天丼ネタ。酒井のキャラの幅広さも伝わったし、面白かったけど、審査員の言うように展開を求める今大会にはあまりフィットせず、オチが少し弱かった。

③空気階段 95点

2年連続2度目のファイナルステージ進出。
このネタのバラシも強かったよね。こうなったらもう空気階段の優勝っていう雰囲気になるくらい素晴らしい。個人的には、両替の下りがめちゃくちゃ面白かった。もぐらのキャラに頼っているだけではなく、設定や展開も良いネタだった。ウイニングランとして完璧。

個人的な順位

ファーストステージ
1 空気階段
2 男性ブランコ
3 ザ・マミィ
4 そいつどいつ
5 ニッポンの社長
6 ジェラードン
7 蛙亭
8 うるとらブギーズ
9 マヂカルラブリー
10 ニューヨーク

ファイナルステージ
1 空気階段
2 男性ブランコ
3 ザ・マミィ

総合
1 空気階段
2 男性ブランコ
3 ザ・マミィ

うるとらブギーズを8位にしたけど、例年ならあれで8位はあり得ない。それだけレベルの高い大会だったと思う。

優勝は空気階段。

まぁ納得ですよね。昨年までは何かが足りない感じだったのだが、今年は完璧な2本を揃えてきた。これでもぐらは借金返せるし、一生コントで飯が食える。そして、ザ・マミィと男性ブランコも良かった。この2組はこれから売れて欲しいなぁ。明確に滑った組がいなくて良かった。

正直、今年のキングオブコントはずっと楽しみにしてたんですよ。本当にリアルタイムで見れて良かった。めちゃくちゃ面白かった。

最後に一言。

空気階段!優勝おめでとう!
コント
サイコゥサイコゥサイコゥ!

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