OUWNでバイトをすること【後編】
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前回の記事では、OUWNのディレクター・石黒とOUWNアルバイト経験者の2人がバイト当時のことを振り返り、特に印象的な出来事やデザイン制作を経て学んだことなどを話しました。今回は石黒とバトンタッチして聞き手をOUWNの現デザイナー・fumiが担当し、より深掘りしていきます!
OUWNに入って良かったこと
fumi : 石黒さんがいたら話しづらいこともあるかもしれないし(笑)、バイトと社員の違いもあるかなと思うので、ここからは私が質問させていただきます!
先ほども少し話していたかもしれませんが、OUWNで特に発見になったことや、良かったことはありますか?
三橋 : 僕は、石黒さんがご飯に連れて行ってくれる時のお店の選び方と、そこで出てくるものに対して発見があるなと思います。この前は、石黒さんに連れて行ってもらいエイのレバ刺しを食べました。今まで食べたことがなかったけど、食べてみたらすごい美味しかった。デザインも接客というかサービス業の一部だと思うので、レストランで食べるものとかサービスを一緒に感じることって、デザインに活きると思うんです。なので、そういう場所選びってすごい大事なんだなってことに気づきました。
星 : 石黒さんはOUWNを「レストラン」って例えるくらいなので、食べ物の美味しさもそうですが、接客とかお店のことをよく見てますよね。そこから色々なものを得てるんだと思います。
食べ物もそうですけど、石黒さんは働く以外の楽しさ、生活の中の豊かさを持ってる人だなと感じていて、私はOUWNにいた時それが好きでした。お誕生日の人がいたらケーキを買ってきたり、お花を飾ったり、おいしいご飯を作ってくれてみんなで食べたり。そういう働くこと以外の、一緒に生活をするっていうことを忘れてないところがOUWNの良さだったなって思います。
fumi : 他の職場ではどうなんですか?大きい会社とかでは…
三橋 : 結構会社によって毛色が違うから、みんなでご飯に行く時とかは大衆居酒屋とかに行くことが多かったかな。親交を深めたり、チームワークを高めたりとか。だから石黒さんみたいに、新しい発見をするためにご飯を食べる、とかはあんまりなかったかもしれない。OUWNは色々なことがデザインに向き合う姿勢に繋がってる気がしました。
冬の風物詩、灯油
fumi : 逆にちょっとOUWNでキツかったことは?
星 : 前にnoteでも記事にしましたが、朝のルーティーンが多かったことかな。やってることは嫌なことじゃないんですが、単純に時間がかかってしまうという理由です。
fumi : 私も1人で朝のルーティーンをするのは大変だなって思う時もありますね。私はそこまで綺麗好きでもないので…(笑) 整えるってことに関して、意外と考えないとできないなって。
星 : あとはやっぱりストーブのための灯油を運ぶこと…!
三橋 : 灯油!あれは僕もしんどかった。中目黒駅の方のガソリンスタンドから歩いて運ぶんだよね。寒いし、重い(笑)
fumi : 灯油、最近は事務所の下に来てもらうように業者のシステムが切り替わったんですよ!!
三橋 : へぇ〜!それは良かった!!
fumi : 三橋さんは何かOUWNで大変だったことはありますか?
三橋 : 僕は「察する」って部分かな。石黒さんが0から100まで言葉で教えてくれるタイプじゃないから、最初は分からないことが多かった。
僕はその時学生だったので、どういう工程を踏んでデザインが出来上がっていくのか分からず、それにかける時間も分からなくて。だから最初はかなり時間をかけちゃって、「まだ?」みたいになっちゃったんだよね。途中からは最初に聞いた方がいいなと思って、自分で聞いてから取り組むようになりました。
三橋 : あとは僕が入ったのが事務所の引越しの時期だったから、最初は力仕事が多かった。ドンキでデッキブラシを買ってきて、テラスにたまった泥を掃除してました。石黒さんは綺麗好きだし、砂1つ残さないような気持ちでやっていました(笑)。
星 : デザインに関しては全部学びだったから、掃除とか他の雑務が大変だったっていう気持ちかな。
三橋 : 同じくです。
星 : コーヒー淹れるのは、時間はかかるけど楽しかったです!
三橋 : 僕の時はまだコーヒー淹れる文化はなかったな。
でもさっき、インタビュー中にふみちゃんが途中でお茶を淹れて持ってきてくれたじゃない?そのタイミングとかもすごいよね。ちゃんと「今だ」って感じて持ってきてくれるっていう。お茶を出すのとかも、雰囲気を察するとう意味ではデザインに通じてると思う。
fumi : 確かに、そういう察する能力ってOUWN全体にあるかもしれないです。石黒さんは打ち合わせやプレゼンの時とかも、なんとなく相手の気持ちを察しながら進めていく感じがします。話しすぎず、聞く方が多いというか…。社内でも言葉を多く交わすわけではないんですけど、やっぱりいろんな部分から感じ取る力があるんだなと思いますね。
fumiの入社した時と今の気持ちの変化
fumi : 私は昨年新卒で入社して1年半ちょっと経ったんですが、あえて2人から私に聞きたいことってありますか?
星 : 私は割とふみちゃんが入社したての時から会ってるから、その時に「OUWN大変じゃない?」って聞いたんだよね。そしたら「最初の会社だからこれが普通だと思える」って言ってたけど、今はどう?少し俯瞰で見れるような年月が経って、OUWNの印象は変わったのかなって。
fumi : 最初はガムシャラに突っ走ってきた感じだったんですけど、最近は俯瞰して見れるようになってきて、やっと少し慣れてきました。
私が入社した時くらいから、石黒さんが賞に挑戦することに力を入れてる期間なんですが、そこは他の会社と比べて特殊なのかな?って感じてます。デザイン業界の中で賞に出す人はたくさんいると思うけど、しっかり狙って挑戦する人ってそこまで多くないのかなって。なのでそのストイックな姿勢を近くで見れるのも勉強になりますし、自分も今後どうやって働くのかとか、どんな人になりたいのかって考えます。
三橋 : 確かに賞への取り組み方とか、近くで見れるのは勉強になりそう。
ふみちゃんは新卒でOUWNに入って、まだ他の会社を知らない状態だと思うんですが、これから学びたいことや経験したいことはありますか?
fumi : 元々私の性格的に、色々なことをやりたいっていう気持ちがあります。OUWNも案件の幅が広いところが魅力的だなと思って応募したんですよね。何でもしたい、広げたいっていう気持ちは変わらずあるので、半年前くらいから英語を勉強してます。これからもいろんなことを広げる意識を持ってたい、っていうところで語学を学んでおこうと。
三橋 : 英語ができれば仕事の幅も広がるよね。僕自身は社会に出てから英語で打ち合わせが行われる機会も結構あって、英語の大事さを実感してます。なので語学を勉強するのはすごく良いと思います!
自分が思うデザインとは?
fumi : では、深い質問を…!
様々な経験をする中で、今現在考えるデザインとはなんですか?
三橋 : 急に情熱大陸みたいになった(笑)
星 : 深いですね(笑)。
私的には、機能面でも精神面でも豊かにしていくものだと思います。何かを販売促進することもそうだし、気分が上がったり、コミュニケーションがうまくいく手助けができるもの。私は今、イベントの仕事で制作物を作らせてもらってるのですが、その中で大きく世に出ないものもたくさんあるんですよね。会場に入るための整理券などもその1つ。使いやすさや分かりやすさ、そういうところにデザインって必要で。一般的にはあまり「デザインしてる」って思わないようなものもたくさんあるけど、いろんなことをスムーズに進める潤滑油のようなものだと思います。
fumi : 三橋さんはどうですか?
三橋 : 結構星さんとも似ているところがあると思うんですが、人を喜ばせることがデザインだと思います。サービス精神のようなことで、とにかく相手のことを考えるのもそうですし、プレゼンの時もプラスアルファ言われてないことまでやってみたり。
やっぱり考え抜いて作ったデザインほど不思議と人に伝わるから、厳しくて難しい道と簡単にいけそうな道の2つで迷った時は、僕は厳しくて難しい方を選ぶようにしています。そういう風にクライアントや受け手の期待値を上回ることで人を喜ばせるということが、デザインの醍醐味だなって思いますね。
fumi : サービス精神みたいなことは私も感じます。頼まれてない部分にも、より良くなるようにこちらから提案したり。
石黒さんは本当に最後の入稿前とか、もうクライアントのOKが出てる状況だとしても、もっとこうしたら良いかもって提案したりするんです。最後の最後まで詰めていくのが石黒さんのすごいところだなって。
三橋 : この間石黒さんが、「入稿近くに、もう一度力入れる」って言ってました。提案の時って他のデザイナーもみんな頑張ってデザインしてくるはずだけど、入稿前でもブラッシュアップしてくっていうのは、普通に考えても他があんまりやってこない。だからクオリティを上げやすいし、差もつきやすいって。でも最後の最後まで詰めるってことがやっぱりクライアントの期待を上回るってことに繋がるから、石黒さんは最後まで手を抜かずに人を喜ばせるってことをしてるんだなって思いました。…真面目すぎる?(笑)
fumi :いえいえ!何か分かります。クライアントによりけりかもしれないですが、変更しても大丈夫ってなった時の詰め方がすごいです(笑)
OUWNでバイトをするということ
fumi : いろんな質問をしてきましたが… OUWNでバイトをするということはどういうことだと思いますか?
三橋 : これも情熱大陸だね〜(笑)。
星 : やっぱり、察する能力がつくことだと思います。
もちろんデザインに関してOUWNで身につけられることはたくさんあるんですが、OUWNらしさっていうとそこなのかなって。感じ取る能力。
三橋 : 分かる。僕は、感覚を研ぎ澄ますことがOUWNでバイトをする意義に繋がってると思います。整理整頓することもそうだし、いいタイミングでお茶を淹れてくれることもそうだし。全てにおいて人の気持ちを感じ取るというか。そういうところが、OUWNでバイトする意義に繋がるのかなって思います。
fumi : これで最後なんですが…あえて石黒さんに1つ苦言を言うとしたら?
星 : 私は、石黒さんが話したことを忘れることが多いので…(笑)覚えてくれてたら嬉しいなと!
三橋 : 苦言なんて特にないんですけど、1つ言うとすれば… 石黒さんにはそろそろ年をとってほしいです。7年前くらいにバイトをしてたんですが、その時から見た目が全然変わってない。ちょっとかっこよすぎるんでやめてほしいです。
星 : そんな褒め言葉でいいんですか?(笑)
三橋 : 正直他にないんですよね。今もフレッシュなので...
fumi : 確かに、それで言ったらあまり体調も崩さないし…誰よりも元気なのかもしれない。
星 : いそがしいと思いますが、健康にだけは気をつけてください!
三橋 : それが一番ですね。石黒さんも、藤田さん、出井さんも、みんな健康でいてください。今日は呼んでいただき、ありがとうございました!
YUTA MIHASHI / @mihashiyuta
WEB : https://www.yutamihashi.com/
NARUMI HOSHI / @castlru
WEB : https://www.castlru.com/
note : https://note.com/castlru
OUWN / @ouwn_0402
FUMIKO ISHIKURA / @fumiko_ishikura
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執筆 : 星成美
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