【散文詩】ほんとうはいえないけど

窓際の机に顔を埋めて

腕の隙間から横目でみてる

茜に染まる半分が嘘をつく

押っ取り刀で立ち上がり

手を取り教室から走って

校庭を走って、走って、疾駆して

荒い呼吸にペットボトルを荒く飲む

気持ちが腑に落ちるのがこわくて

いえなかった本当を抱きしめた笑顔に

もしも増えた本当が心にみちたら

本当をいってもいいかなと問合せ中