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この度、note始めました。

書家の桜鱗(おうりん)と申します。

この度、note始めました。

書道を生業として11年。

以前は六本木の某鮨店にて5年間ほど女将業をしておりまして、そんな少々変わった経歴を持つ書道家でもあります。

日々、鮨職人の美しくもクリエイティブな仕事を目の当たりにし、そこに芸術を見たことから「自らも表現者でありたい」と強く思ったのが書家に転身したきっかけでした。

身近に書道家などいない方がほとんどだと思うので、まずは普段私がどんな仕事をしているのか少しだけ詳しく書いてみたいと思います。

書道家と言えば“創る”、“教える”、“見せる(魅せる)”というお仕事の三本柱のようなものがあると思っています。

ご依頼を頂いて作品や筆文字のロゴを書いたり、自身の作品を制作して個展やオンラインなどで発表し、作品を販売するのが、創るお仕事。

教室を開いたり出張スタイル、企業のセミナーや講義などで生徒さんに自分の持っている書の技術をレクチャーするのが、教えるお仕事。

イベントや企業のパーティーなど、人前に出て書道のライブパフォーマンスをするのが、見せるお仕事です。

書道家の方々を見ていると、商業文字が活動のメインの方や、教えることをメインとする方、パフォーマンスに力を入れている方など、それぞれのスタンスで皆さんお仕事をされています。

そして私は?と言うと、お仕事としてはその全てをお受けします。

書家に転身後から、銀座での個展、CDジャケット文字の揮毫、イベント出演や日本酒ラベルを手掛けるなど、ありがたいことに様々なお仕事の機会を頂く中で精進の日々を送り、今に至ります。

とは言え、不器用な私は決してオールラウンダーというわけでもなく、わがままゆえ好き嫌いもあります。

もちろん、頂いたお仕事は手を抜くことなんてできないし、全てに全力で向かいますが、やっぱり“創る”ことが好き。

ひたすらアトリエや自宅にこもり、自分の中から生まれるものと向き合う時間が、この上なく好きみたいです。

書は私にとって“道”でありながら、自分自身を表現する手段の一つ。

どこまでも深くて広くて終わりのない世界ではありますが、何か自分の心の中に弾けた感情を、書という表現で仕留めた瞬間の快感のようなものに憑りつかれて、ここまで来ました。

そして文章もまた然り。

私自身の思考や思想、哲学や感情にピタリと重なる言葉を探し、言葉と戯れる時間は至福の時です。

書も文章も、“書くこと”は私のアイデンティティそのものであり、生きた証を残せるものだと思っています。

自分の中にあるものしか書けないし、どうせだったらそこから私の息遣いや体温を感じて欲しい。

自己満足かもしれないけど、そんな究極の自己満足に何かの形で響鳴し、お付き合い頂ける方がいて下さったなら、こんなに嬉しいことはありません。

このnoteでは、まずは私がこれまでblogやSNSで続けてきた『書道の筋トレ 【ほぼ365日 喜怒哀楽】』というコンテンツの366日目からを綴りたいと思います。

そしてコロナ禍で生まれた、野草を使った書作品群『されど雑草』シリーズに文章を添えた、新コンテンツをスタートさせようと思っています。

あとは、お仕事についてや日々想うままの徒然を。

何卒、皆様ご贔屓に。

どうぞよろしくお願い致します♪

桜鱗

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