書道の筋トレ【ほぼ365日 喜怒哀楽】424日目
数日前から、身体の中に渦巻く破壊衝動。
時折やってくる、いつものやつ。
心のどこかが痛くて寂しい証拠。
フラストレーションで満たされた身体が熱い。
壊したい、遮断したい、遠ざけたい…高まる衝動。
そしてそんな時、実は本当に近く置きたいもの、大切にしたいものが見えてくる。
あれもこれも要らない。
そうやって手当たり次第に放り投げることで、捨てられないものに気付く。
今日は、そんなものが不意に見えて、ハッとして思わず涙した。
破壊衝動が高まる時、心は同時に創造を求める。
創りたくてたまらない。
ここ数日は、そんな欲望のままにアトリエに籠り、制作に没頭しているのだけれど、作品に向かっている時の様子は、とても人様にお見せできるものではありません。笑
身なりも構わず、何やら思いつめた顔をして、何時間も掛けて大量の墨を磨り、狂ったように何枚も何枚も同じ文字を書く。
時に緻密に、時に感情のままに筆を叩きつけるかのように。
憑りつかれているとしか思えない。
憑りつかれてなきゃできない。
3、4時間くらいはあっという間で、時間はいくらあっても足りない。
何もかもをシャットアウトして、たった一人で自由に自己を解放する。
そんな時間の居心地の良いこと。
苦しいけれど美しい。
誰も入ってきて欲しくない。
ここから一歩も出たくない。
何も要らないし、あげたくない。
ただ、そっとこの時間を許してくれたら、それでいい。
そんな中で生まれた作品は、混じり気無しの純度100%の私の分身。
こんなふうに、孤独を孤独で塗りつぶすような癒し方を覚えたのはいつからか。
芸術をやっていなかったらと思うと、ゾッとする。
発狂するか、やさぐれるか。
きっと持て余した感情に押しつぶされて、私は私を保てない。
作品制作や文章を書くことで解消されるものが、確かにある。
唄って発散するよりも、飲んで紛らわせるよりも、この“表現し、生み出す営み”が一番気持ちいい。
深い安心と平穏が訪れる。
私を匿ってくれる場所。
側に芸術があって良かったと、心から思う。
そんな今日の喜怒哀楽は、どこか力が抜けてて何だかのびのび。
心が深呼吸してるみたい。
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