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#教育
コロナ禍で苦しみの限界を超えてしまった件 2020年の自殺者数確定値
▼2020年の自殺者数の確定値が報道された。すでに2月に速報値が報道されており、ほぼ同じ内容だが、ここでメモしておく。
▼まず、2021年3月16日付の読売夕刊1面トップから。
〈女性の自殺15・4%増/7026人、コロナ影響か/20年確定値〉
〈厚生労働省と警察庁は16日、2020年の自殺者数が確定値で前年より4・5%(912人)増の2万1081人だったと発表した。女性は同15・4%(93
トラブルになってもゲームをやめられない人が500万人いる件
▼2019年7月24日付の日本経済新聞夕刊に、「ゲーム障害」の話が載っていた。(三島大地)
これは近い未来に、とんでもなく大きな問題になると思うから(というより、すでに大問題になりつつある)、どんどん取り上げてほしい。
▼今号は手軽なチェックリストを紹介するだけなので、いちおう、これまでゲーム依存について取り上げたメモをリンクしておく。興味のある人はご覧ください。上から順番に、
【5歳以下で
「学生が棄権する」理由から「失敗を認めない社会」の末路が見える件 後編
▼前号は、最近の大学生にとって、
「社会に有益な政治家を選ぶという「正しさ」より、自分が当選者(=多数派)に投票できるかどうかが重要な指針になっているように感じる。
少数派と見られるのを失敗と同義に捉え、極度に恐れている。」
という工藤宏司氏の推測を紹介した。
▼その後半を読もう。
〈(若者にとって)失敗しないことが目的化し、身動きがとれなくなっているように見える。〉
〈若い世代が「間
「学生が棄権する」理由から「失敗を認めない社会」の末路が見える件 前編
▼選挙に行かない大学生が多いらしい。その理由を探った論考を読んで、衝撃を受けた。「間違った候補者を選んだらどうしよう」という理由で悩むというのだ。
間違った候補者ってなんだ? 逆に、正しい候補者ってなんだ?
▼大阪府立大学准教授の工藤宏司氏の談話。おそらく共同通信の配信だろう。2019年7月14日の福井新聞が、いい見出しをつけていた。
〈若者、なぜ投票しない?/「落選なら少数派」恐れ/失敗認
教師に余裕ができれば子どものSOSを受信しやすくなる件
▼今号はタイトルを「教師に余裕ができれば子どものSOSを受信しやすくなる件」としたが、そんな当たり前のことを書かねばならないほど、日本の教育現場は追いつめられている、という話。
▼新潟県村上市で震度6強の地震があったので、新潟日報を読んでいたら、「学校に行けない小中学生が14万人いる」という記事があった。
全国不登校新聞社事務局長の小熊広宣氏の寄稿。適宜改行。見出しは
〈忙し過ぎる教師に余裕
5歳以下で「ゲーム」を始めるとすごく「依存症」になりやすい件
▼やっと「日本人のゲーム依存と思春期」の本格的な調査が出た。
2019年6月22日付の毎日新聞から。
〈幼少期にゲーム 依存傾向/早いほど思春期に影響/久里浜医療センター調べ〉(上東麻子記者)
〈ゲームを習慣的に使い始める年齢が早いほど中学生になった時の依存傾向が強いとの調査結果を、国立病院機構・久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)がまとめ、21日に新潟市であった日本精神神経学会で発表した
「道徳」の教科書がとても窮屈な件
▼小学校で「道徳」の授業が始まって1年が経つ。
筆者は「道徳」を授業で評価するのは無理筋(むりすじ)だと思うが、小学校の先生をしている友人に聞くと、現場では懸命の努力が続いている。これから数年で出てくる、道徳教育の現場ルポやインタビューが読みたいものだ。
▼2017年5月10日付の毎日新聞「記者の目」欄に、金秀蓮(キムスリョン)記者の〈道徳教科書 初の検定/子どもの心 狭めないか〉という記事が
なんだか電車のトラブルが多い理由の件
▼新しいかたちの鉄道事故が起きた。「無人運転の逆走」である。2019年6月2日配信の朝日新聞デジタルから。
〈シーサイドライン25m逆走し衝突、14人重軽傷 横浜〉
〈1日午後8時15分ごろ、横浜市南部を走る無人運転の新交通システム「シーサイドライン」新杉田駅(同市磯子区)で、列車が進行方向とは逆に走り出して、車止めに衝突した。神奈川県警によると、14人がけがをし、そのうち6人が骨折などの重傷
「共生」は「格差」に鈍感な件(3)「労働」の問題が隠れてしまう
▼前号は、せっかく「外国人材」を教育できるいいシステムがあるのに、厚労省の縦割りのせいで機能していない現実を確かめた。
その続き。
▼まず、移民問題の報道では毎日新聞ががんばっているが、惜しかった件。
〈毎日新聞は、社説で「600時間以上の語学教育を保障しているドイツのような制度の導入を目指すべきだ」(2019年3月31日付)と述べる。これは、新入管法に伴う数少ない積極的な提案の一つだが、掘
「依存症」は「否認」の病であり、「孤立」の病である件
▼2019年6月8日付の日本経済新聞に、「依存症」を知るための書評が載っていた。評者は松本俊彦氏。見出しは、
〈依存症は他人事ではない/孤立の病との視点が重要〉
筆者なりに一文に要約すると、
さまざまな依存症は「否認の病」であり、「孤立の病」でもある、
ということが書いてある。
▼書評の冒頭を引用する。適宜改行。
〈近年、有名芸能人の薬物事件が起こると報道が過熱しがちだ。ワイドショーは
小1~小3男子の「5人に1人」が「ゲーム依存」の疑いがある件
▼読売新聞の「医療ルネサンス」は、目立たない連載だが、なんと7000回以上も連載している。いい連載である。
6月6日付は「ゲーム依存と回復」の、全5回のうち4回目。
鹿児島の増田クリニック院長、増田彰則氏のインタビュー。竹井陽平記者。
増田氏によれば、2014年から、スマホゲーム依存の子どもが急増したそうだ。以下の記事を読むと、これまで知らなかった人はショックを受けると思う。といっても、もう
国立大学では共用スペースに課金される件(その2)
▼前号では、「スペースチャージ」という奇妙な仕組みについて紹介した。
「スペースチャージ」とは、〈施設の修繕・維持のため研究室や実験室、講義室などの共用スペースの学内利用者に課金する制度で、9割の国立大学が導入している〉という衝撃の事実。
たとえも秀逸。〈企業に置き換えれば社員に「会社の設備を使うなら場所代を払え」と命じるようなものだ。/ここまで困窮した最大の原因は、国立大学法人の運営費交付金