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都会暮らしVS田舎暮らし、結局どっちが幸せなの?55,000人の調査データから切り込むメリット・デメリット!!

ハイライト
 ・都市部より田舎に住んでいる人の方が幸せになりやすい
 ・結婚したら田舎では幸せになれる
 ・結婚しても都市部では幸せへの影響は少ない。
 ・田舎と都市部のデュアルライフはかなりオススメ。

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現代は交通手段の発達により、どこにでも自力で行ける時代になりました。さらに、土地に縛られるような働き方をしている人は多くはなく、ある程度自分の意志で、自分の住む場所を変えられる時代です。

↑にもある通り、都会暮らしを望む人は58%。田舎暮らしを望む人は42%と、都会の方が多い傾向にはあるものの、どちらに住みたい人もほぼ同じくらいです。

しかし、『田舎暮らし VS 都会暮らし。結局どっちが幸せなの!?』

という問題に明確な結論はありません。身も蓋もない言い方をすれば、”人それぞれ”です。モノやカルチャー、流行が大好きな人、雑多な雰囲気が好きな人は都会が向いているでしょう。逆に、自然や空気感、地域との繋がりを大切にしたい人にとっては田舎暮らしが向いています。

でも、”自分の住む場所は自分で決めたい”ですから、実際に田舎や都会に暮らしている人がどれだけ幸せを感じているのか?というのは知っておきたい情報です。

また、今回ご紹介していく情報は、「都会」「田舎」という雑な区切りではなく、人口毎に4つのレベルに分けて紹介していきます。”村”でしか通用しない話、”東京”でしか通用しない話にならず、実際の生活に落とし込めるようにデータを読み解いていきますからご安心を!

・どこに住もうかな~
・地元を出ようか迷ってるんだよねぇ。
・若いし全国を回ってみたい。
・都会暮らし疲れた、田舎暮らしってどうなん?
・田舎暮らし刺激なさすぎ、都会行きたい!

と思う方は一度読んでも損はしない内容ですから、是非ご覧ください!


テキサス大学による都市部と田舎の幸福度研究

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今回は、General Social Survey(GSS)によるアメリカの1972~2008年のデータセットを使用します。このデータセットには、参加者の都市-田舎レベルのデータと幸福度のデータのほか、家族構成や収入状況などの様々なデータが含まれています。この調査、対面で行うため1回に90分もかかる調査で、本気度とデータのバリエーションがめっちゃ高く、大規模調査にたくさん使われる信頼性の高いデータでもあります。

都市-田舎レベルは次の4つに分けられました。

・25万人以上の”大都市”
・5~25万人の"小都市"
・1~5万人の”郊外”
・1万人未満の”田舎”

都市と田舎という2つで分けてしまうと、あまりにも大雑把。多くの人は中間位の所に住んでいる為、あえて4つに分けたということです。


人口は市単位で測定されているので、Wikiのこのページを参考に自分の住んでいる場所や、これから住みたい場所を探してみましょう。

1万人未満の田舎は北海道の三笠市、夕張市、歌志内市の3つしかないのであまり選択肢に上がってこないのかもしれません。

しかし、日本人の42%は郊外、39%が小都市、19%が大都市に住んでいます。この3つの中からどこに住むか?はとても重要なポイントになります。

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さて、どこに住んでいる人たちが幸せだったのでしょうか??


田舎ぐらしと都会暮らし、どちらが幸せなの??

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大都市の幸福度を1としたときの幸福度が何倍かというグラフがコチラです。このデータは人種差や年収などの他の条件を調整した数値になっています。

結論としては、『大都市より他の場所の方が幸福度は高い』ことが明らかになりました。

幸福度が高い順に、田舎>小都市>郊外>大都市という順になります。

郊外の微妙な田舎度合いは、適度に便利な小都市よりも幸福度を上げないと言えますね。”田舎”は日本にはほとんどないので、これから居住を考えるなら、5~25万人の"小都市"が最も幸福度が高く住みやすい所と言えるでしょう。

小都市の例としては、
・東京都調布市(新宿駅まで25分)
・大阪府寝屋川市(大阪駅まで25分)
・茨城県つくば市(東京まで1時間)
・神奈川県鎌倉市(渋谷駅まで1時間)

などがあり、選択肢は様々。↓で実際に他の選択肢を探すこともできます!

自分の友人や家族の状況、職場や好きなカルチャーの幅を考えつつも、小都市はたくさんあるので、融通を利かせつつ幸せな人生を選び取ることが出来る可能性は大いにあります。



居住地域よりも万人に影響を与えるかもしれない要素は...

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田舎・郊外では”結婚”によって幸福度は2倍程度上昇することが分かっているので、5万人以下の地域に住む方は婚活に積極的になることが幸せになるための第一歩かもしれません。

一方、小都市・都市部の方については結婚による幸福度の上昇が少なく、地域の人口が増える事にその効果が小さくなっていくことが分かっている為、無理に結婚をする必要は無さそうです。


まとめ

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もちろんアメリカのデータを直接私たちの生活に当てはめることは、必ずしも正しいことではないのですが、日本のデータがない以上、人口統計を利用してより幸せに近付こうとするアプローチは決して間違っていないと思うので、あえてこの記事を書きました。

幸せになる為に働く環境や、家族構成については議論されることが多いのですが、住む場所についてはあまり客観的なデータに基づく議論がされることは少ないので、このデータは一つの参考になるかな?と思います。1970-2010年と、最新のデータも含まれていますので!

住む場所をどこにするか決めることは、とっても重要な選択です

でもその基準があまりにも曖昧で、決められる要素ってとっても少ないんですよね。今回は、その道しるべのご紹介でした!

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既に都市部に住んでいる方にオススメの住み方としては、「平日は都会で働き、週末は田舎で過ごす」という”デュアルライフ”という過ごし方もあります。いきなり田舎暮らしを始めるのは大変ですし、どんな不便があるかなんてわからなくて当然。

でも、自然環境に触れたり、田舎を楽しむことで幸せになれるというのは、数々の研究で明らかになっていますし、実践していった方が良いのは明らか。どこにいっても人がいる都市部では家族団らんの時間を都市部で作るのは難しいもの。

人生の過ごし方として”デュアルライフ”で二つの地域のいいとこどりをすることは、やる前から諦めちゃいそうな内容ですが、この本では知識ゼロからの里山暮らし入門として、都市部と田舎での生活の両立と、人生の幸せの見つめ直し方について書かれています。

自分がどこに住むべきか?考えている方にはオススメの本です。週末じっと家にいて悶々としているなら、是非一度手に取ってみてください。Kindle版なので今すぐ読めますよ!


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おしまい


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引用
Berry, Brian JL, and Adam Okulicz-Kozaryn. "An urban-rural happiness gradient." Urban geography 32.6 (2011): 871-883.

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