カフェイン

カフェインに髪を元気にする効果があるかもしれない?という話。

■カフェインには髪の毛を成長する効果があるかも?

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カフェインはコーヒーや緑茶に含まれるだけでなく、レッドブルを代表とするエナジードリンクにも含まれる物質です。『レッドブル、翼をさずける。』というキャッチコピーは超有名。その由来は、カフェインが体を刺激し、集中力を高め、身体疲労を回復すると考えられているからです。

逆に、妊娠しているヒトは流産のリスクを高めたり、健康なヒトでも健康不足を引き起こすなどの副作用もよく知られています。

カフェインの研究は非常に盛んで、『他にはどんな効果があるのか?』という興味を満たすために、さまざまな研究者が大量の研究結果を公表しています。

今回は、カフェインに髪を元気にするような効果があるかもしれない?という研究結果をいくつか見つけたのでご紹介します。


■カフェインで髪が成長する・・・??

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2007年に試験管の中の実験が行われ、カフェインが髪の成長を促すという研究がされています。

①:男性型脱毛症(AGA)のヒトから毛根を採取。
②:髪の成長を抑えるテストステロンを入れて培養。
③:Aグループにはテストステロンのみ
④:Bグループにはテストステロン+カフェインを入れて培養
⑤:Bグループの髪の方が長く成長した

という研究成果が出ています。

ただし、”あくまで試験管中の実験”であり”人間に直接試したわけではない”ため、カフェインを使ったら人間の髪が生えたり伸びたりするかどうかまでは判明していません。


■なぜ、カフェインで髪が成長するのか?

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そもそも、髪が抜ける原因はジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに原因があると考えられています。DHTは毛包にはたらき、毛が成長する期間を短くしてしまいます。DHTがある状態だと、髪は細く短くなり成長が妨げられてしまうのです。

DHTはテストステロンという男性ホルモンから5αレダクターゼという酵素により作られます。カフェインには、この5αレダクターゼを邪魔する働きがあると考えられています。それによって、髪の成長をとめるDHTの働きを抑えることができる。したがって髪が成長するのではないか?と研究者は考えているようです。


■カフェインは2分くらいで体に入り込む

カフェインを入れたシャンプーを使った試験管実験では、2分程度でカフェインが毛包に浸透し、洗った後も48時間とどまることが電子顕微鏡を使って確認されています。

■カフェイン入りシャンプーとは?

ヨーロッパではカフェイン入りシャンプーがそこそこはやっている様子で、ドイツのALPECINというメーカーがカフェイン入りシャンプーを出しているようです。海外のレビューサイトでは、4.75/5と結構高評価なようです。

とはいえ、やっぱり人間を使った臨床データには乏しく、髪が伸びたり生えたりするかはわかりません。


■結局のところ、オススメなの・・・??

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今のところ、カフェインによる髪への効果は試験管上でしか証明されておらず、髪でお悩みの方がまず試す方法としては推奨できません。興味深い話題なんですけどね・・・

とはいえ、特にシャンプーにこだわりのない方で、なんでもいいから少しでも可能性にかけたい!という人は試してみても良いかな?と思います。


臨床データもしっかりしていて、発毛・育毛・抜け毛の進行予防に確実な効果があるのはやっぱりリアップです。ちょっとお高いですが、臨床データをしっかりとってる唯一の発毛・育毛・抜け毛進行予防の医薬品。なんでもかんでも試すより、まずはこれから!

髪の後退や抜け毛でお悩みの方は、まずはリアップから試すのが安心・安全・オススメです。


ーおしまい—

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それ、もう根拠あるよ?

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引用

Herman, Anna, and Andrzej Przemysław Herman. "Caffeine’s mechanisms of action and its cosmetic use." Skin pharmacology and physiology 26.1 (2013): 8-14.

Fischer, T. W., U. C. Hipler, and P. Elsner. "Effect of caffeine and testosterone on the proliferation of human hair follicles in vitro." International journal of dermatology 46.1 (2007): 27-35.

Lademann, J., et al. "Analysis of the penetration of a caffeine containing shampoo into the hair follicles by in vivo laser scanning microscopy." Laser Physics 20.2 (2010): 551-556.

Otberg, N., et al. "Follicular penetration of topically applied caffeine via a shampoo formulation." Skin pharmacology and physiology 20.4 (2007): 195-198.

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