政治家が倒れても国は回る。医者が倒れたら回らない。
片頭痛の薬をもらうためだけに行っている近所の内科の診療所だが、昨日も二か月ぶりに訪れて、思わず
「お疲れっすね……」
といつも私を診てくれる担当医の先生に言いたくなった。診療所なので2~3人の医師が常駐しているのだがこの先生と私は、歳も近く親しい。
初めてコロナの話をしたのは今年の3月ころで、
「今ヘンな風邪が流行り始めたから気を付けてね。うちにもちらほら来るようになったよ」
と聞いていた。まだコロナウィルスの情報も浅く、『人を死に至らしめる怖い病気』のイメージが先行してい