【戯曲】チェンジ・パートナーズ ⑪
▼第五場E先ほど炯介と怜が別れた、木立の向こうに浅間山が見える場所。炯介が一人で思い悩んでいると、電話が鳴る。炯介、番号表示を見て慌てる。
炯介 (かしこまって)はい、もしもし、馬場です。はい、馬場炯介です。お世話になっております。はい。はい。……はい。……え? はい。それで、わたしを? 学芸員として? 採用? 本当ですか! あ、あの、ありがとうございます! 何と言ったらいいか。……さっそく来週からですか? いえ、何も問題ございません。何をおいても駆けつけます。今日からでも