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細胞アーティストOumaの創作メモ

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アートや文章など作品制作のためのメモnote
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2020年7月の記事一覧

歴史に残る「現代アート」の作り方を公式から考える

歴史に残る「現代アート」の作り方を公式から考える

現代アートってとても謎いですよね。見て「美しい―!」って分かるようなものだけでなく、なんだか全然わからないものもたくさんあるはず。

その中で歴史に残るものってほとんどなくて(アートじゃなくてもほとんどないよね)、残るものはなにかと言うと、「公式」になってるものだと私は考えています。

公式っていうのは、科学の公式と同じような感じで、あとの人も使えるようになる「手法や考え方」という意味です。

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2020年の状況を受けて、体験型の現代アート制作はどう変わったのか

2020年の状況を受けて、体験型の現代アート制作はどう変わったのか

なかなか落ち着かないですね。
2020年2月にブラジルから帰国して以来、展覧会の予定が3つとも延期、2つはまだ開催されてないみたいな状態になりました(だいたい2か月~1年近い延期になった)。

本当のところ、7月からイタリアのアーティスト・イン・レジデンスに参加する予定ではあったんですが、延期になった東京の展覧会の1つが9月予定のために、そちらの参加も延期。いろんなものが全部後ろ倒しになっていると

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考えなくても幸せに暮らせるなら思考力なんて鍛えずにバカのままでもいいのかも

考えなくても幸せに暮らせるなら思考力なんて鍛えずにバカのままでもいいのかも

考える力がある人を採用したいとか、思考力を身につけたいみたいな話をたまに聞くのですが、考えるってどういうことなのかなというのを考えてみました。

1)そもそも思考力はいるのか「思考力を鍛える」とか言われると、なんだかそうしたほうがいい気がしてしまいます。考える力があったほうがいろいろできそうです。思考力を鍛えるためにやるべきこと、みたいな記事があったら、考えることなくとりあえず読んでしまいそうです

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それでも私は本を見ながらダラダラと迷いたい

それでも私は本を見ながらダラダラと迷いたい

「とりあえず本屋さん寄って帰ろう」と思ってた頃と比べ、理由なく本屋に立ち寄ることが極端に減りました。

本を紙で持つこと自体が少なくなったし、実用書に検索をかけられない紙の本を不便に感じることが増えました。

海外に行くことが増えて、本はより電子のほうが便利に感じるようになりました。紙の本は持ち歩けないけど、電子書籍なら何冊でも積読しておけてどこにいても取り出すことができます。

本を買う時は、ほ

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言葉によってつくられる世界観について考える~フィクションのリアリティについて

言葉によってつくられる世界観について考える~フィクションのリアリティについて

長編小説を最初に書き始める時に考えたのは「世界観」をどう言葉で伝えるかでした。人が話す言葉も、自分をなんて呼ぶか、人と話すときにどういう言葉を選ぶかなどでその人の人柄(世界観)がつくられます。言葉の選択と世界観の関係を考えてみましたよ。

言語によって伝える世界観世界観を伝える上で考えたのは「言葉」の使い方。「アルスラーン戦記」という作品を書かれた田中芳樹さんのインタビューに、以前こんなことが書か

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最近の人狼ゲームはハラハラよりもやさしい世界が好まれる

最近の人狼ゲームはハラハラよりもやさしい世界が好まれる

2018年くらいに初めて人狼ゲームをやり、恐ろしいほどハマったことがあるんですが、人狼ゲームって見てるだけでも本当におもしろいんですよね。

いくつかアプリがありますが、私がハマってたのは人狼ジャッジメント(人狼J)っていうやつです。テキスト多めの人狼ゲームなので、テキスト好きの自分には割と向いていました。

入力が早い人はめっちゃ長い文章打ってくるのでびっくりします(でも読む余裕がない)

お前

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素晴らしい創作物が与える社会への影響について考える

素晴らしい創作物が与える社会への影響について考える

坂本龍馬って日本ではとても有名で人気がある人物なんですが、実はそれほどすごくなかったという話を聞いたことがあります。すごかったのは坂本龍馬ではなく、歴史小説家・司馬遼太郎のフカシだったと。

本当かどうかは分からないですが、私は司馬遼太郎さんの小説も大好きで、読んだ時に「見てきたみたい!」って思うほど臨場感がありまくってすごかったので、司馬遼太郎作品で描かれた坂本龍馬のイメージが、そのまま一般のイ

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アフターゾンビ時代のアートと日常を考える

ゾンビの存在が当たり前になり、ゾンビの存在を考慮した社会設計が必要になってきました。もはやゾンビ時代の到来は確実なのですが、まだ世の中にはゾンビを完全に駆逐できるんじゃないかと信じている部分もあります。

非ゾンビ時代からゾンビ時代へ。ウィズゾンビの価値観を我々は受け入れざるを得ません。しかし、いまだどこかに残るゾンビへの恐怖。

ゾンビ時代のシフトをスムーズにするために、アートは何ができるのか。

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