見出し画像

人生で最も病んでいた4ヶ月

まだ妊娠した実感はないものの夫や親は喜んでくれたし平和な妊娠初期…から一変、人生初レベルのド鬱になった。ぼーっとしていたら勝手に涙が出てきたり、他人のSNSどころか自分の楽しそうな過去の写真も見られなくなったり、とにかくやばかった。自分がハッピーマタニティライフを満喫する様子は想像していなかったけど、さすがにこんなに病むことになるとは思っておらず混乱した。

一言でまとめるとマタニティブルーというやつなのだろうけど、原因を細分化するとコロナ鬱×悪阻×自己肯定感の低下×とどめの絨毛膜下血腫、という感じ。下記、つらかったことを思い出しながら書いたら6000字弱になってしまった。

コロナ鬱

これは同じ状態に陥った人(特に現場オタク)も多いと思う。楽しみにしていた舞台やライブの予定がどんどん中止になり、先の見えない状態に心が折れた。辛いこと悲しいことはエンタメに救われて生きてきたから、すべてを取り上げられてどうしたらいいかわからない。そして舞台も旅行も、再び行けるような世の中になった時には私が行ける状態かわからない。仕方ないことだけど、子が産まれたら行けなくなるのに、1人で動けるのは今しかないのに…と悲しい気持ちになった。

コロナという病気自体への怯えも大きかった。まだ症例が少ないため妊婦への影響がどれくらいあるか全然わからない。初期段階で厚労省が「妊婦が罹患しても胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はない」と発表を出したが、そりゃそうだ。まだコロナが世に現れてから10ヶ月も経ってないんだから。妊婦は胎児への影響から普通の風邪薬や頭痛薬も飲めない。普段から風邪もひかないように人混みを避けているというのに、コロナだけ平気なはずがない。出勤は控えた方が良い、というお達しが後に出てようやく特別対応をする企業も増えたけど、ツイッターで見ていると満員電車への不安から初期に仕事を辞めざるを得なくなった妊婦さんも結構いたようだった。私は幸い会社全体が在宅勤務になっていたので感染の心配は少なかったけど、TLでは「コロナは死なないんでしょ。それなら好きなことやって最悪罹ってもいいや。」という投げやりな意見も見られて、他人事ながらイライラしていた。私も妊娠中でなければ「宝塚を観て死ねたら本望」くらい言ってたかもしれないので、自分の心が狭くなっているのを感じる…。

続きをみるには

残り 5,123字
この記事のみ ¥ 500

いただいたサポートはおやつ代に使わせて頂きます。