展示会を遠隔で行うために~まずは要件定義~
幕張メッセに行くのが辛いです
ゲーム会社時代からそうでしたし、今はかなり近い場所に住んでいますが、幕張メッセに行くのがとにかく辛いんです。
でもゲームショーとか幕張メッセでやるんです。出店しているときなんか、9時くらい集合なので朝7時起きです。コーエー時代なんか神奈川から行っていたので、朝6時おきです。辛いんです。
ビックサイトも辛いです。陸の孤島です。新橋からゆりかもめに乗らないと行けず、直線距離は近いのに余裕で1時間かかります。ちなみにタクシーで行くと30分くらいで付きます。とにかくあそこは陸の孤島で、たぶん東京決戦になったときの最終籠城地だと思ってます。フジテレビのあの玉が本陣になるんです。
そんなわけで、展示会を遠隔にしたいのです。今コロナで、展示会開けないし。
じゃあVRで展示会ですね。なんてのはVR2年目くらいの子が言う夢物語です。こちとら8年目です。酸いも甘いも、できるもできないも全て地雷を踏んでいるんです。展示会をただモデリングして、VRHMDで見てもそれでは「顧客が真に求めるもの」にはならんのです。
何が必要かっていうと「香川のうどんが食べたい」という時に、本物のさぬきうどんを香川からUberで運ぶ愚行をやっちゃいけんのです。東京につくころにはどろどろの元うどんになっているのです。
ディストピア飯だけど、なんかこの錠剤を飲めばうどんの風味とうどんの栄養素が取れる。そういったものが真に価値ある「遠隔展示会」だと考えています。
では遠隔展示会を考えるまえに、その要件定義をしなければなりません。現実の物理展示会で我々は何を得て、何を失い、そして何を情感としてうけといっているか。以下ツイッターでの意見を元に組み立てていきたいと思います。
1.発売前の商品を確認する
・現物を見てクオリティチェック
・現物のサイズ、箱のサイズを見て倉庫の占有スペース、店頭の占有スペースを想像→そこから発注数を決める
・ゲームの場合試遊できる
>サイズ感はVR、ARで確認すること有利そう
>クオリティに関しては現在業者の審美眼に叶うクオリティは出せていない
>試遊はデモ版、アーリーアクセスでも可能
2.人と人のつながりを作る
・名刺交換して担当者とつながる
・講演者と名刺交換してつながる
・同じ展示、同じ講演を聞いている同じ趣向の人と繋がる
>マッチングアプリを繋がる場所公式アプリにするとか
3.偶然のランダムマッチング
・狙っていなかったけど、たまたま通りかかって目を引いた
・コンパニオンに話しかけられ、通り過ぎる予定だったブースを覗いたら当たりだった
・他人がブースで話していて、その話を聞いていたら自分も興味が出る
・人だかりができることで人気の可視化。また興味がないブースでも人気があるならチェックしなとという意識になる
・図書館の蔵書を調べるとき、電子検索より歩いて見た方がいい。探していた本の隣の本に興味が出て当たりになる可能性がある。ってのに近い
>初代ドラクエみたいなグラフィックでいいから、周る楽しさ、隣のブースにふらっと入るなどができればよい
4.仕事してます、仕事できるでしょのアピールのため
・対会社、対自分用に「展示会行って視察してきました」アピ
・対取引先に「自分こんな展示会行って、知見ありますよ」アピ
5.人に酔う
・大勢人がいてわさわさ動いていると、人の情報量に酔って酩酊状態になる
>弾幕やエフェクトをいっぱいたく
この他にも要件定義がありましたらご連絡ください。書き加えますので
さて、以上の要件を満たしていくことこそ真に顧客の求める遠隔展示会であると。またこれらを一つのサービスにまとめあげる必要もなく、Aという目的達成には○という既存サービスを使う。Bという目的なら■という新サービスを立ち上げる。などそれぞれ得意な事を分担していけばいいのだと思います。
そんな感じで今日の所はここまで。次回は始動編に続きます
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