萩の鶴を飲んだ - 純米大吟醸 斗瓶取り
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萩の鶴を飲んだ - 純米大吟醸 斗瓶取り






-行きつけのお店-

去年の夏ごろに、「お給料を全て投げ捨てても良い!」と思えるような、日本酒に関してこれ以上無い居酒屋に出会った。
もともと好きだったのもあって、これはサイコーだと思って日本酒の勉強を一から始めようと思ったのだ。
社会人になって学生時代とは違う飲み方をしたかったのかも。
マスターの仕入れるお酒は東北の名酒が中心で、大きく透明な冷蔵庫に保管してある。
ディスプレイクーラーとか日本酒専用冷蔵庫とかって言うのかな、つまり前から見えて自分で銘柄を選んで取り出すシステムである。
日本酒を飲みに来るお客さんは基本一人でカウンターだから、サイコーのおつまみや料理を頼みながら一人でに冷蔵庫に行ってはうんうん唸って気になった一本を取ってくる。
600円から飲めて、見るからに神々しい光を放つお酒は5000円くらいする。
気になる銘柄や、惹かれるラベルを見ては、みんなうんうん唸っている。





-オッサンが勝負をしかけてきた!-
いつものようにカウンターで一人日本酒をチビチビやっていると、隣の坊主のオッサンが「本当に美味い日本酒を飲んだことあるのか?」と聞いてきたのだ。
この店にはこの辺に住む日本酒の猛者が集まって来るので、こういった会話はカウンターでは日常茶飯時である。
一人でお酒を飲んでいると近くにいる人と話したくなるのは当然であり、大抵酔ってくるとオッサンたちは日本酒の知識をひけらかしたがる。
はじめは適当にあしらっていたのだが、話が進むにつれてこのオッサンはオレに何かを飲ませたがっているということに気づいた。
そこでこれはいけると思い「いやあ全然詳しくないのでぜひ教えて下さいっ」と少し甘えた声でおねだりした。





-宮城のサイコ-のお酒-

それでオッサンは萩の鶴を頼んだ。
萩の鶴自体は宮城県では優秀で美味しいのは知ってたからほうほうって感じだったんだけど、どうやら今年の斗瓶あげてくれ!ということらしい。
ここで写真ドン。

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これは純米大吟醸の斗瓶取りらしい。
精米歩合40%だったので、あの獺祭の磨き3割9分と同じくらいの値段すんのかななんて思った。
お値段はともかくラベルの神々しさや言葉の重みからして、見るからに美味しそうなのは赤ちゃんでもわかるだろう。
そして斗瓶取りとは、酒の一番美味しい部分のみを一斗瓶(18リットル)に集めて作ったぜいたく品らしい。
よくわからないけどとっても美味しいよマークみたいなものだろう。
詳しくは詳しい記事に。

そして、オッサンから「とにかく飲んでみろ」と言われたので、ありがたく一口目を頂いた。
すると口で味わう間もなく、胃に落ちていったのだ。
すぅっと消えて満足感と香りだけがふわっと残った。
はじめに香りを楽しむとか、口に含んで舌で転がすとか、そんなことをしなくてもただただ美味しいとわかるお酒だった。
飲みやすさと日本酒らしさのある飲みごたえのバランスにはビックリした。
オッサンはしたり顔で、「何も考えずにスッと消えていくでしょ」と言った。
そして、「今年のは美味いんだよな」とも。
いやあかっこよかったし痺れたね。





-またカウンターでね-
人に自信を持って薦められる美味い酒を知ってるのもそうだし、年によって味の差をわかるってすごいよなあ。
そんで初めて会った若者に日本酒を教えるために良い値段するやつをおごるとはなんてイカしてるんだオッサン。
おつまみとチビチビやりながらもっともっと美味しいお酒に出会いたいな、ちょっとずつ勉強しようなんて思った。
自分がこれから出会うだろう素敵な日本酒、待っててくれ~!
なんか大人って感じ!大人になってよかった!
あ、そしてオッサンありがとう。
いつか素敵なお酒で返すよ。





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好きな色は緑色です 好きな本はライ麦畑でつかまえてです 好きな音楽はロックンロールです 2019年から好きな曲について語る記事を始めました。 気が向いた時にせっせと書きます。