「そうなるように生きていく」ということ

「隣人~Neighbor~」のPrefundiaがはじまりました。
Motion Gallery様のクラファンも進行中ですが、Prefundiaのスタッフ欄をご覧になった方はもしかしたら「あれ?」と思ったかもしれません。

音楽スタッフに髙見龍氏の名前があります。
「隣人~Neighbor~」の以前のBGM(ティザーで使われているものです)は、別の方が作曲してくださったものです。
つまり、次に作られる「隣人~Neighbor~」のBGMは完全新作ということになります。
Motion Gallery様のクラファンの50万のストレッチゴールで新しい楽曲制作じゃなかったっけ?
そう思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
私(文音)も、そのつもりでした。

私が髙見龍というコンポーザーの楽曲を知ったのは25年近く前になりますか。
「EVE~burst error~」というPCゲームでした。
システム、シナリオの面白さもさることながら、BGMに惹かれました。
エロゲのBGMにハマったのは、初めてのことでした。
ハッキングの緊張感溢れる独特のテンポとところどころに入る思考をかき乱すかのような高音のメロディラインと下から突き上げる低音の奔流。今聞いても、鳥肌が立ち、生唾を飲むような楽曲です。
ゲームのシステムと相まって、私の中で今でも本当に面白かったと言える作品の一つとなっています。

その頃は髙見さんのお名前を知らず、ずいぶん後になって関わっておられたことを知りました。
今となっては気さくにLINEなどでお話をしてくださるような間柄になりましたが、私にとっては今だもって彼は憧れの存在です。
いつか一緒に作品を作りたい。そう思っていた方でした。

そんな髙見さんと「ホラーがやりたいね」という話が出たのはつい、去年の話でした。
「やりたい」と言われたら「私もやりたい」のです。
でも、相手はあの髙見龍氏です。
そんなお安いものじゃありません。
でも、「やりたい」と言ってくださったんです。
クラファンが成功したら。
そう思ってました。
でも、成功しなかったら?
このチャンスを逃すの?
髙見龍と一緒に作品を作れるというこの機会を逃すの?

クリエイターにとって、一緒に作品を作る仲間とは、同じ船に乗るクルーのようなものです。
ただ、名前だけでなく。有名だからいいというものではなく。
感性が一致して一つの世界観を作り出せなくてはならない。
ひものと作品を作り続けているのも、Mollyに翻訳をお願いしているのも、クルーとして信頼しているからです。一つのまとまった世界観を作り出せると、確信しているからです。
髙見さんとホラーについての話をしていたらとても楽しかったのです。
本当に、好きなホラー観が似てたのです。
こんな最高のクルーを逃せますか?

そんなわけで、自腹を切ってでもいっしょに船に乗っていただく覚悟を決めたのが、Prefundiaのスタッフ欄です。
あれは、私の覚悟です。

皆様に、ぜひ最高のクルーで作り上げる作品をプレイしていただきたい。
「隣人~Neighbor~」はそんな覚悟が作り上げる作品です。

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