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自営業者あるある「ミスが多い社員が悩みの種」

「ミスが多い」「作業が遅い」「やる気を感じない」など、従業員の仕事ぶりに対する悩みを抱えている自営業者は少なくありません。同じ給料を支払うなら、もっと仕事ができる別の人を雇いたいと思うこともあるでしょう。

しかし、ミスが多いからといって安易に解雇すべきではありません。

社員のミスに対しては、改善の方向で対処するのが基本です。まずはミスが起こった原因を探ってみましょう。

ミスが起こる原因としては、大きく分けて次の2つが考えられます。

本人に問題があるケース
・仕事内容ややり方に問題があるケース

仕事のミスは本人の責任を追求しがちですが、叱ったり注意したりするだけでは改善は望めません。単にミスをした本人に落ち度があっただけでなく、他にも何かしら原因があるはずです。

雇用主として目指すべきは、ミスなく仕事ができる状況を作り出すことです。ミスをした社員にあたったところで、改善には役立ちません。ムダに注意を重ねるよりも、原因を調べて取り除くほうが有益です。

基本的な考え方としては、本人の落ち度を追求するのではなく、まず先に仕事の進め方や環境に問題がなかったのかを調査します。人に原因を求めるやり方で調査を進めると、システム的な問題点を見落とす可能性が高まります。まずは仕事全体を見つめなおして、問題がなかったかどうかをチェックしてください。

ミスの原因は必ずしも明確な形で見つかるわけではありません。気軽に連絡が取りにくい環境や記入が面倒な発注書など、小さな仕事のやりにくさが積み重なってミスを誘発しているケースも多々あります。

遠回りに思えても、できるだけ負担なく仕事ができるよう環境を整備することが、結果的にミスを削減する近道になるでしょう。

なお、仕事上のミスを理由に社員を解雇することは可能ですが、法律により厳しい条件が設定されています。単にミスをしたからというだけで解雇はできません

ミスを理由とした解雇の正当性は、常習性や損害金額の大きさ、改善に対する取り組みの有無などを総合して判断されます。安易な解雇は不当解雇として損害賠償を請求されるおそれがあるため注意が必要です。

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