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今、たしかに彼らはかつて遠くに見てた光る兆しの中を駆け抜けている

私はSixTONESが好きだ、大好きだ。

今までこんなに溺れたのは、中3の時の若手吉本芸人(baseよしもと)以来。いや、あれはあれで熱狂的にハマり、大阪にメル友を作ってビデオ(VHS)を送ってもらった。

まあ、とにかくこのドはまり具合いは中3以来。

推し、だ、推し。

私にそんな「推しのいる生活」が到来したのは昨年7月だった。

遅い。これは結成6周年という彼らの担当としては遅い。しかもデビューは1月。デビューは無関係。

でも一瞬にしてドはまりした。

ではなぜ、泥沼にどっぷりと浸かってしまったのか。なるべくできる限り客観的に理屈で説明したい。

1.中毒性のある音楽センス

なんといっても彼らは「音楽」。音楽好きな人間が集まったといっても過言ではない音楽集団だ。

だって彼らは6つの音色と書いて「SixTONES」。音楽で成り立っている。

私も最初惹かれたのは音楽だったことは間違いない。

端的に言えば、中毒性。ずっと聴いていられる。
ダンスプラクティス動画もずっと観ていられる。

ループループループ。

正直これは今まで50回くらい見たんじゃないかと思う。自分踊れちゃうんじゃないかと錯覚を覚えるほど繰り返した。

そしてMVも。

は?ジャニーズってこんなキレイなMVなの?

驚いた。

どうやら彼らはSONYミュージック所属らしい。ジャニーズにしては珍しい圧倒的映像美にも納得。今思い返すと、初めて見たそれはNAVIGATOR

夜の街を錯綜するような、支配するような世界。

黒、夜景、裏側、それらが見事にマッチしてる。一切の背伸びは感じられない、余裕で馴染むデビュー1年目。

キラキラはとっくに捨ててきました、これが俺らです、という謎の大物感。

え、ジャニーズってハツラツイキイキと胸キュン歌わないの?

彼らは歌わない。

歌うラブソングといえば一夜限りのベッドの上のような歌しか歌わない。それも英語詞。

聴いているうちに思う。

ああ、彼らに遊ばれたい。(とくに圧倒的田中)


2.エモい

彼らは小中学生の時期に入所し、前述したドラマ「バカレア高校」で2012年に一緒になっている。

しかし一度はバラバラに離れ、それぞれ別グループに属したりしながら、SixTONESとしてグループ結成したのは3年後の2015年。

それから5年かけてやっと2020年にデビュー。

平均年齢25歳でありながら、8年の月日が流れてる。一般的に考えれば、高校2年生から社会人3年目。みんなが謳歌した青春時代を彼らはこのグループに費やしてきた。

SexyZoneとKing&Princeのデビューによって後輩に先を越されたことも事実。同期のバックダンサーも経験してる。

ジャニーズ事務所は、入所した時点では全くデビューは確約されていない。一応面倒は見るけど、人生の保障はまったくしない。ひたすらレッスンとバックで踊るコンサートの繰り返しだ。

その中で、みな20歳も通過し周りに先を越されながらも、ひたすらデビューを夢見てもがいてきた。

SixTONESは下剋上だ。
今まで味わってきた悔しさや価値観を思う存分メディアで爆発させてほしい。


3.構えない

YOUTUBEを見て欲しい。

とにかく彼らはうるさい。

その一方で、テンションが低い時はアイドルであることを完全に手放したローっぷり。

アイドルであるという自我を忘れ果ててるようなテンションでその場に居続ける。

アイドルだけどYOUTUBEの時は「目の前のキミに」なんてこときっと1mm足りとも思ってない。ただ、今の自分で突っ立って喋って盛り上がってるだけ。

それを周りの人間は見せられる。

それがなぜだかとても心地良いのだ。無理してない、構えない、本当のその時のテンションで彼らはいつもいる。

自分が喋る気がなくてもきっと誰かが喋るだろう、という時はボーッと黙り込み、どうしても話したい!という時はみんな重なろうが聞き取れなろうが構わず話し出す。

そこらへんのど素人感、ただの集団感を見せつけられてるようで、手に届くんじゃないかというような親近感を抱く。

ラジオ「オールナイトニッポンサタデースペシャル」もとにかくうるさい。

こんなに動なラジオ、今まであったか?といううるささ。きっとラジオたるもの、よく分かってない。きっと「聴くものだ」という大前提を分かってない。

もう、それでいい。好きに話しててくれれば。

それでレギュラーコーナーに届いたハガキが延々とスルーされ続け、半年前のが掘り出されるなんてことも。

どんだけレギュラーコーナーぶっ倒していくんだよ。

いや、いいんだ、それも彼らの自由だから。


4.解き放たれてる

かなりの裁量を与えられたグループだな。

すぐに思ったのがそれだ。YOUTUBEにせよ、ラジオにせよ、ジャニーズに見られがちなバックからの威圧感、操作性をほぼ感じない。

彼らはもう20歳も超えてるし、自分たちの良さが一番伝わりやすい方法を把握してる。それを事務所もよく分かってる。

だから「本人に任せております」という事務所の恰好も伝わってくる。何が何でも彼らを売りたい!というゴリ押しが事務所からは伝わってこないのだ。

タッキーも一歩引いてるように感じる。自分の出る幕ではないだろう、そう思ってるに違いない。

だから彼らは自ら自分たちをプロデュースせざるを得なくなるし、結果としてそれで活動の幅広さを獲得してるように思う。

オンナや恋愛も普通に語る。

彼らは自由だ。


5.巻き込み型

大人たちが真剣に遊ぶことによる化学反応を彼らに見ることができる。

前項の続きとなるが、結構ジャニーズはジャニーズ事務所のプロデュースがベースとなっている。

しかし彼らのプロデュースは、大体が外部の人間である。

既に述べた通り、SONYサイドでありYOUTUBEサイドでありニッポン放送である。

SixTONESは関わってくれる大人たちの名前をよく口にするが、決まって彼らはジャニーズの人間ではない。

メガネソニ、ニット帽ソニ、青ソニ、ひえおじ、もろもろ・・・。

ジャニーズの人間ではないが、teamSixTONESであることは周知の事実。

周りの大人たちが彼らに手を差し伸べ、「teamSixTONES」となって共に成長しているのだ。

彼らが「やってみたい」と案を出せば、周りの大人たちが一斉に動き出す。

例えばこれ。

「記念に何かMVでも作ってみたいよね」という軽い一言で動いたとは思えない。ソニートリオの手腕たるや。

ソニーが結びつけたとも思える常田大希×SixTONESの化学反応も今から楽しみで仕方ない。


6.客観性

ジェシーはよく言う。

自分たちに期待はしてないんで。

決まり文句のようによく口に出す。

ええーなんでー、と言いたいところだが、これが彼らの姿勢、クッション、ずっとこれで来た。

期待はしない。今できることを頑張るのみ。

バラエティーに呼ばれるようになってきた今の時期でも、長年出ていたような落ち着きがある。

前に出ない。

話を振られる時まで待つ。振られたらしっかり返す。

彼らにとってそれらは「自分たちのアピールの場」「営業」というよりは、しっかり「仕事」だ。立場をわきまえ、上と下を見て、空気を読んで、求められたものを返す。

その積み重ねで着実に仕事を増やしてきてる。


7.キャラ立ち

彼らはダンスが揃わない。

声も違う。体格も違う。

当然、キャラも違う。

チャラ男、無敵パフォーマー、DASH村、中二病、陰キャ、メンタルサポーター。

そりゃあうるさくなるわけだ。

ANNは基本的に田中樹+1人の2人体制で放送されているのだが、これがものすごくキャラが際立つ。

チャラ男・・・田中樹。卒業式には学ランのボタンすべて奪われた男。モテないリスナーを一瞬にして敵に回し炎上させる。車乗り回すマイルドヤンキー

無敵パフォーマー・・・ジェシー。パフォーマンスといえば彼しかいない。見せ方、魅せ方、すべて頭の先からつま先まで熟知。歌、ダンス、モデル、俳優、タレント。求められている自分を直感的に察知してサッと差し出すパフォーマンス職人

DASH村・・・森本慎太郎。彼がいればDASH村も安泰。小型船舶免許もダイビングライセンスも取得。SixTONESでガタイがいいのは彼です。青年漫画から飛び出してきたような隆々とした見た目とは裏腹に、歌声は一番のキャラメルボイス。

中二病・・・京本大我。25過ぎてもなお拗らせてる。たぶん見えないアイツと常に会話してる。二世だもん、と開き直る坊ちゃん。トマトとミュージカル。闇の炎に抱かれて消えろ。

陰キャ・・・松村北斗。友達がいない。SixTONESきっての俳優枠。友達がいない。いてもジェシーに奪われる。話し出すと30分止まらない。

メンタルサポーター・・・高地優吾。いつも笑顔。笑ってはいけない時でも笑顔。いるだけでいいとジャニーさんに言わせた男。


8.かっこいい

言わずもがな。


まとめ

ジャニーズが新たなフェーズに入ったことを確信させるグループ、それがSixTONESだ。

彼らはジャニーズ内初めてYouTubeチャンネルを設立し、SNSでの発信にも意欲的。今までジャニーズ事務所が良しとしてこなかった古き慣習を、大きく変える可能性を秘めたかなりビジネス的で前衛的なグループ。

きっと彼らにしてみればルールなんて壊すためにある。
壊すほどの勢いと説得力が彼らにはある。

もちろんサブスク解禁なんてことも視野に入れて着々と動いてるだろう。

彼らには敏腕マネージャーなんて要らない。もう自分自身で見せ方を分かりきっている。あとはひたすら挑戦するのみ。

頑張れ、teamSixTONES!!!!

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