やる気ゼロ日記3月21日

けたたましく鳴るiPhoneのアラーム音に驚き、目覚める。5時30分。良い事が無かろうが起きなくてはならない。仕事だ。

窓の外から水を弾きながら転がるタイヤの音が聞こえる。雨か？風呂を沸かす。

夕べ帰宅してから気が付いたタキザワさんからのメール。海外アーティストのインタビューの訳と尺調整したけど、大丈夫だったかな？そんな事を考える。

風呂から出る。髭剃りたい、美顔ローラーやりたい、緑茶飲みたい、コンタクト入れたい！って次々と脳が要望を出して来て忙しい。

一つ一つクリアして緑茶を淹れてTVをザッピング。斉藤由貴がナポリタン食べてる。磯野貴理子、松居直美、森尾由美のゆるい番組。日曜日の朝の番組は全体的にゆるくて良い。

靴を履き、傘を持ちドアを開ける。現実世界へ踏み出す。白い雨が降っている。

坂を降りて渋谷の街に足を進める。まばらにすれ違う人々は様々な夜を過ごしたのだろう。傘がなく雨に降られる女性。涙を目に溜め歩く女性。ゴミを荒らすカラス。テンション高く笑う男性。

様々な時をそれぞれ過ごしている。日曜日の朝は土曜日の夜にしがみついてる人達が街を仕切っている様だ。

バスに乗り六本木へ向かう。録音されたアナウンスとワイパーの音が車内を包む。

ヒルズ到着。スタバでアーモンドミルクラテをいつものように買い、ナチュローでゆで卵やらヨーグルトやら炭酸水を買う。馴染みの店員さんカモちゃんに挨拶。

33階へ。天空から見る東京の景色は白い世界。

打ち合わせ。相変わらず楽しい。打ち合わせが楽しい番組は良い。

朝9時生放送。やる気満々。12時終了。横殴りに雨が降る中カレーを買いに行く。番組会議。カレー食べる。腹痛くなる。

再びやる気ゼロ。帰るのも面倒だ。雨だし。バス乗って、降りて、歩いて家まで帰る事を考えると最高にめんどくさい。

やる気ゼロがこの時ピークを迎える。

こんな天気の中でそれをこなすのは三蔵法師こと玄奘の旅くらい今の自分にはハードル高い。

そして六本木からほど近い場所に住む心の友であるライタと合流。ぼーっと音楽聴きながら日曜日を過ごす。

腹減ったが外の天気が悪くて腰が重い。

途中今楽しみにしている予定がないと言う話になる。　

「フジロック行きてえ！つーか、フジロックって言っただけでテンション上がる。フジロック行きてえー。フジロック行きてーよー」と、連呼してみたらとても虚しくなりました。

そして2人でインスタの検索画面に行ったときにオススメされるアカウントの女の子達が被るかどうか遊ぶ。これが思いのほか盛り上がるw

何してんだ40代独身。桃山商事の清田さんの「さよならオレたち」が頭によぎる。

この時なかなか良い感じのちょいと名の知れたイタリアンにいた私たちはある事に気がつく。それは

BGMがずーっと岡村ちゃんこと岡村靖幸だった事。

岡村靖幸、私は彼の歌通りマジでダイスキです。
でも今じゃない。一曲ならば良いけどオールタイムベスト的な全部の時代の岡村靖幸さんの歌は違う機会でたっぷり聴きたい。なんか野球見に来たのに歌舞伎がやってたみたいな感じ？

それをどう失礼にならない様に伝えるか我々は協議した。

Twitterのアカウントに呟いてみようか？それはねちっこい。

岡村靖幸さん好きなのですか？僕もダイスキなんですけどちょっと今じゃないかな？いや誰かが傷つくかも知れない。

オーダーを取りに来たり品物を届けてくれる度にお店の人に、「音楽を変えて欲しいと言え！」
「いやお前が言え」と熱い視線を送りあうもチキンな我々は最後まで岡村ちゃんと共にパスタを食べワインを飲んだ。ここはカルアミルクにしておくべきだった。

そんな感じの日曜日でした。

40代独身アホ丸出し。