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マインクラフト

マインクラフトというゲームを知ってますか?2009年にインディーズゲームとしてリリースされ、今年2月には全世界で1億2000万本(テトリスに次ぐ、第2位)を突破したお化けソフトである。もともとPCゲームだったんだけど、いまやプレイステーションやSwitch、XBOXなどでも展開している。僕は一時期ハマっていたんだけど、なかなかこれがどうして奥が深いのだ。

ゲームを始めるとまず広大なフィールドが与えられる。そこには山があり、川があり、砂漠があり、森がある。牛がいて、豚がいて、鳥がいる。夜になるとゾンビが出たり、蜘蛛が襲ってきたりする。こういった世界の中で、家を作ったり、小麦を育てたり、羊を増やしたり、洞窟を探検したり、地獄に行ったりするのだけれど、ドラクエのようにシナリオやタスクがあるわけではない。何をやっても自由なのだ。ここまで何も提示されないゲームは初めてで(ヒントもほとんどなくて)、最初プレイしたときには何をしていいのかさっぱり分からず、とても戸惑った。うろうろしていたらあたりがなんだか暗くなり、スケルトンに矢で射抜かれ、ゾンビに抱きつかれて死に、なんて理不尽なゲームなのかと思ったものだ。

このゲーム、すべての構造物は立方体ブロックの組み合わせでできている。いうなればレゴのようなものだ。よって、とてもひらたくいってしまうと、レゴに冒険の要素を追加したようなゲームとも言える。1つ1つの行動は、膨大にもみえる地味な作業の連続だったりするんだけど、それに絶望することはない。レッドストーンという鉱石があって、これがリアルでいう電気回路を実現させてくれる。組み合わせると、AND/OR/NANDといった論理演算を可能にする回路を作ることができて、さまざまな作業を自動化することができるのだ。自動収穫装置や、自動精錬装置から、モンスターを自動発生させ自動的に圧殺するというエグいものまで、なんでもござれ。想像力の赴くままに、世界を工場に変えていくことができる。

作業的要素・創造的要素・自動化要素に冒険的要素が加わって、いまの子供は夢中になってやっているらしい。昨今ではプログラミング教育のツールとしても注目されている。僕は家をつくったり、自動化農園をつくったりもしたけれども、ひたすら鉱石を掘り出していく作業が好きで、長い時間取り組んでいた。何も考えずに岩盤をツルハシでまっすぐ掘っていくのは、ちょっとした瞑想に近いものがある。他のことは何も考えずに、ダイヤが出たらラッキーくらいに思いながら採掘していく。たまに溶岩に落ちたりするけれども、それもご愛嬌といったところである。

このゲームはNotchさんというフィンランドの人が作ったんだけど、2014年マイクロソフトが約2680億円で買収し、ゲーム史に残るディールとなった。下記の書籍は、創造主のゲームへの思いとか書かれてあって面白いので、興味のある方は読んでみてもいいかもしれない。
マインクラフト 革命的ゲームの真実

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