「経験」について、「経験」とは「ウィルス」に似ている

ウィルスに似ている。

風邪のようなウィルスもあれば

一度免疫がつくと掛からないようなウィルスもある。

原因がわからないウィルスは、何度でもその病に苦しめられる。

子供の頃に掛かっていれば、軽微な発熱で済んでいたものが

大人になってから掛かることで、死にも近い重病となることがある。

経験とは、これと同じだ。

経験はウィルスと似ている。

経験 - Wikipedia http://buff.ly/2aPxzTi

積み重ねた経験知は、人を作る。

どのような経緯で、どのような学びを得てきたのかは、それだけで個性が生み出されていく。

この経験知が千差万別であるために、人は一人として同じ考えを持つことがないのだ。

経験知による行動は善でもあれば、悪でもあるだろう。

このようなことをしたら悪いのか、このようなことをしたら善いのか

行動した結果で、判断される。

失敗したと思うことは、自分の思い通りの結果が得られなかった時だけであり

成功したと思うことは、自分の思い通りの結果が得られた時である。

それすらも、善とか悪とかどちらであるのかは当人にとっても分からないことは多い。

善だと悪だと決める尺度は、本人によるものと他者によるものとに分かれる。

善しと思ってしたことが、悪しき事であることはよくある。

その逆もまたしかりだ。

経験知からこれらを反省したり、喜びを記憶しておくことで、自らの身となって行く。

同じことはしないようにしようとか、同じことを行えば上手く行くとか

何度も何度も同じような似たような事象が発生しても、その都度問題点の分析が不足していたために、同じことを行うのではなく、その場の状態に臨機応変に対応するという経験知がそれほど役に立たない現実がほぼほぼ日常だといえるだろう。

風邪の症状と同じだ。とりあえずの対処方法は分かっているけれども、全く同じというわけにはいかないから、アナログの対応で回避している。

薬となるデジタル分野は、微量にしか役に立っていない。

現実の失敗を回避する画期的な方法が発見されるということはすなわち、

人工知能によるロボットの導入だ。

スマートストップに見る車の安全確保などはこれに当たるだろう。

デジタル化という薬が私たちの世界を変えていくのだ。

劇薬には副作用が伴う、用法用量を守って正しくご利用下さい。

デジタル化の導入にも副作用が伴うため、用法用量を守って正しく利用する。PokemonGOに見るマナーの啓蒙活動はこれに等しい。

問題点が見いだせないまま原因となる部分の解決もできずにいると、何度でも同じ場所で同じ失敗が繰り返される。

その原因を作っている人が、経験知不足？問題点の把握不足？問題解決能力の欠如？

他人のせいにしますか？人のせいにしますか？

それではいつまでたっても、その問題は解決できないでしょうね。

人が変わっても、同じ過ちを繰り返し続けることでしょう。

環境が変われば、人が変われば、問題が有耶無耶になるかもしれませんが、問題が解決されるわけではありません。人間関係だけで起きていた問題というのもあるのでしょう。

人を動かすだけで問題が解消されることはあるのでしょう。

でも、その問題となる根本的な部分は、何も解消されていなかったということになります。

自分には関係がないから、表面上解消されていればそれで満足だという人は多いです。

世の中には、自分が可愛い人ばかりなのですからね。

インフルエンザに掛かりたくないから、問題を隔離して、正常な人々と距離を取らせる。

当然の行動だと思います。

ウィルスは適切な治療を施して病を取り除いていかなければ治りません。最悪、死んでしまいます。

分かりますか？最悪、死んでしまいますよ。

問題点を見つけることは大切なのです。

そして、その特効薬はデジタル化です。

私たちの経験知は、デジタル化することで薬となって世界を助けることが出来るでしょう。

匠の技、職人の勘。

個人の能力に頼る。個人の免疫能力にだけ、頼るのはもう辞めにしましょう。

ツバを塗っておけば治るだとか、そんな誤った原始的な治療方法は嘘なのです。

正しい治療方法を見つけなければなりません。

子どもは若いうちに旅をさせろとはよく言いますが

若いうちに経験することは大切です。

多くの経験知は、多くの大人の行動を見て、真似て、感じることです。

そこには多くの失敗や成功があることでしょう。

自分の中で見つける善悪の指針は、大人になってもその人を生かし続けます。

多くの経験知、多種多様な経験知を得るには、圧倒的に時間がかかります。

物理的に行動可能な時間が決められているためです。

私たちはタイムリープすることは出来ません。

大人は子どもに成功も失敗もどちらも見せてやらなければなりません。

あなたよりも確実に賢く育つ、子どもたちのために

私たちは、私たちの経験知を次世代に託していかなければならないのかもしれません。

将来、完成されるであろう特効薬のために。

あなたが行った、大失敗を二度と他の人に引き継がないために。

人類の大失敗を、二度と招かないために。

私たちは、経験知を次世代に託さなければなりません。