石川県は本当に頭がいいか?全国学力テストの結果の見方。

オトノネに問い合わせがあり、「なんで実際はこんなに学力が低いのに全国学力テストの成績が上位なのでしょうか」という問い合わせがあったので、真面目に調べて見ました。

2.「石川県は学力が高い」は幻想である理由


肝心なことは「みんなデキる子だから、うちの子も…」と思わないことです。メディアの情報に惑わされない情報リテラシーが大切な時代です。メディアに惑わされず、お子さんをみてあげてほしいとおもいます。
さぁ、本題に入りましょうか。。。
富山県、石川県、福井県、北陸三県は教育熱心だ、教育県だといわれる理由の一つに全国学力テストの結果があります。「石川県はいつも上位!すごいぜ!みんなやればできるぜ!がんばれがんばれ!」というプラセボ効果と、課題の一つの機能である「親の説得」にこの情報が潜在的に使われていると私は思っています。さて、全国学力テストの結果を正しく、誠実に、みてみましょう。

なるほど、たしかに順位は高いし、偏差値に換算したときも、まさに「優等生」です(偏差値60、70!)。けれども、肝心なことを2つほど、見逃しています。

次の表をよく見てください。


何が変わったでしょうか。数値を「正答率」ではなく「正答数」に換算しました。計算式は、わかりますね?笑
数値にあまり差がないなぁ・・・と思った方、僕も同じ意見です笑

さらに情報を抜き出して、わかりやすくしました。

情報を抜き出しただけです。例えば、小学生の国語のA問題は12問あります。全国の都道府県のうち最高正解数は9.2問、石川県は9.1問、そして、全国平均が8.6問、そして最低正解数は8.2問という見方をしてください。
そうすると、、、石川県は全国の平均とほとんど変わらない正答数です(国語以外の表も同様にみてください)。
これを偏差値にすると、実態がわからなくなります。あまりにも点数差がないので、小さな点差が大きな偏差値の差になってしまいます(たとえば沖縄県をみてください)。
正解数が1問多いだけで、「上位だ!」と喜ぶことができるでしょうか。
ちなみにお隣の富山県は、「全国学力テスト」の対策をしているようです。石川県は、どうですか?
毎年上位にランキングする富山県の学力テストの順位を疑ったことがありますか?

見逃している点その2:全国学力テストの意味

そもそも全国学力テストは「文部科学省がつくった学習指導要領の内容がきちんと教育できているか」調査するためのものです。公式には平成31年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領をご覧ください(31年度のものですが)。2007年からはじまり2018年までの間に60兆億くらいの税金をかけて調査してきた意味は?あまりにも根が深い政治の話になりそうなので、私はしたくありません。
話がそれましたが。
全都道府県が「平等に」点数をとってくれなければ、文部科学省があまりうれしくないのが、「全国学力テスト」です。
僕の結論はこうです「全国学力テストでは石川県の中学生の学力が高いという結論を導き出すことはできない」。
それでも北陸三県の順位が高い理由は?
例えば、秋田県は小学校から「秋田式」と呼ばれる学習方法を使っています。県外に発信できるような教育方法を確立している、ということができます。では石川県は?
全国に発信できるような「勉強法」をもっていますか?
お隣の県、富山県の小学校では「学年×10分+10分は家で勉強させてください」という御触れがでています(そして半数以上の子どもたちにとって、その時間内に終わるはずのない分量がでてきます)。ただただ時間をかけて、方法を顧みずに宿題・課題をさせる勉強法で潰れていく「心」があります。
それは軍隊式の教育です。
「混み合い」理論とあそびと月月火水木金金。まだ誰かが「非国民!」と叫ぶ声がコダマする日本。 石川県の学習法は「なんの工夫もなく宿題・勉強をただただひたすらやらせる」ことだと私には思えます。そして小学生、中学生までは、なんとかその結果がでるのです。
高校に行ったら通用しません。
ちなみに、隣の県、富山県の高校生の学力は、全国の平均以下です。石川県で進研模試を受けた結果をお持ちの方、高校3年生のデータがあれば、みせてください!

進研模試なので、いわゆる都市部の上位校(私立)などは受けません。なので実際の「全国の平均点」はもう少し高くなります。よって、富山県の順位は、相対的にもっと下がります。
また、これは富山高校の模試の結果(3年生の進研模試)です。奮闘している都市部の浪人生があまり含まれていません。よって、富山県の順位は、相対的にもっとずっと下がります

4.おとのねさんからの最後のメッセージ

おとのねは子どもが子どもらしく、おとのねさんがおじいちゃんになったときに楽しめる世の中であるように、多くの子どもが、そしてお父さん、お母さんたちが、心ある暮らしをする社会を夢見ています。お父さん、お母さん。ブラックで働いて消耗している心を、おとのねを、otonone-オトノネ-で奏でてみませんか?子どもたちのために、お父さんお母さんがもっているチカラをくれませんか?ブラックな小学校、中学校、高校で働いているみなさん、課題・宿題ですり減らしている心を、おとのねを、otonone-オトノネ-で大切にしてみませんか?そして、好きなことを、本気でやって、あなたのチカラを伸ばしていきませんか?おとのねは、世界でたった一人の「あなた」が奏でるオトノネに耳を傾けています。

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